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名蔵アンパル 保全利用計画策定へ

アンパルの自然を守る会のメンバーをとともに現状を視察する市、県の担当者ら=1月30日午後、名蔵アンパル

アンパルの自然を守る会のメンバーをとともに現状を視察する市、県の担当者ら=1月30日午後、名蔵アンパル

石垣市 年度内を予定 関係機関の役割明確化

 石垣市は、名蔵アンパルの保全利用計画の策定を2017年度に予定している。アンパルは2005年11月8日にラムサール条約湿地として登録され、07年8月1日には国立公園にも編入されているが、どの機関がどこをどのように保全するのかが明確ではないため、これまで具体的な保全計画は作成されてこなかった。このため市は環境省、県、自然保護団体とも連携して計画をつくり、それぞれの役割を明確にし、保全・利活用につなげていく考えだ。

 市が2013年3月に発行した「名蔵アンパルガイドブック」(同制作委員会編)によると、アンパルは干潟約20㌶、マングローブ林約62㌶、湿地草原約49㌶と広大。

 砂州内側の干潟はかつて白砂で覆われていたが、近年の赤土流入などで汚染が進み、マングローブ林が急速に拡大しているところもある。海水温の上昇による高潮位傾向が続いているためか、オヒルギ内でかつて見られていたオキナワアナジャコの塚が消失したり、オヒルギ林の衰退が起きたりしているという。

 海と陸の境目にあるマングローブ干潟は両方から影響を受けやすく、小さな海面変動が大きな環境の変化をもたらすことがあるため、ガイドブックは「さまよえるマングローブ湿地アンパル」と表現している。

 県などに名蔵アンパルの再生計画策定を求めているアンパルの自然を守る会(島村賢正会長)は、浦田原排水路から流れ込む赤土の流出防止対策、石垣島製糖工場から出る排水の基準値見直しなどを提案しており、「どう改善していくか行政と民間が協力していかなければならない」(山崎雅毅事務局長)としている。

 市環境課によると、計画には保全、利活用、モニタリング、啓発などの項目についてとりまとめる予定だ。

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