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「あの頃に負けるな」とACジャパンのTV

 「あの頃に負けるな」とACジャパンのTV広告が言う。「ライバルは1964年」と。笑顔でも、夢の大きさでも、人を思いやる気持ちでも、あの頃の日本人に負けるな、と続く▼前回オリンピックの昭和39年。高度経済成長を背景に新幹線、高速道路や地下鉄が急速に整備され、人口1千万人を超えた東京。地方では金の卵が東京を目指した▼南の島々はどうだったか。浚渫船さざなみ号が美崎町埋め立てに忙しく、春ともなれば集団就職の中卒生を港から見送ったドルの時代。テレビはなく有線ラジオと半ペラ新聞。この年、石垣第二中が開校し、石垣市と大浜町が合併した▼お世辞にも豊かとはいえず、助け合って生きていた。そんな時代ゆえに、オリンピックも王さんの55本塁打もこの目で見ることなく、感動を共有していない▼2020年、どんな未来が待っているだろうか。閉塞感が漂い、超高齢化で国そのものが老いてゆくいま、底抜けの笑顔はあるだろうか▼「あの頃」小学校3年だった。市川崑監督のドキュメント「東京オリンピック」を映画見学の丸映館で観たのは小6。3年遅れでも映像美、躍動感に圧倒された。大人も子どもも待ち焦がれたテレビがやってきたのも小6の暮れ。僕らはいつも前を向いていた。明日を疑うことなく。思えば遠くへ来たもんだ。(慶田盛伸)

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