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サメやマグロがごろごろと転がされている市場を…

 サメやマグロがごろごろと転がされている市場を訪ねたところ、マンタ(オニイトマキエイ)の平べったい姿に出会った。5年前、台湾北東部の港町、南方澳を歩いていたときのことである。南方澳は、石垣市の姉妹都市でもある蘇澳鎮にある。行ったことがある読者もいるだろう▼マンタは八重山にダイバーを誘う代表的な存在といってもいい魚。言うまでもなく、ダイバーたちは見るために八重山へ来るのであって、食べるためでは決してない▼では、南方澳ではどうか。台湾の中央研究院生物多様性研究センターのウェブで調べてみると、台湾では食用のほか、軟骨や皮を加工して利用することもあるという▼台湾での報道によると、マンタがサバ用の流し刺し網にかかることがあり、台湾政府は昨年7月、マンタ管理対策をスタートさせた。マンタに関するデータの収集や保護などが目的。マンタを捕まえた漁業者は所管の行政機関に通報して引き渡す決まりである。罰則規定もある▼黒潮を挟んで隣り合う八重山と台湾だが、そこに生息する魚をめぐっては、水産資源か観光資源かという点でとらえ方が違う。守る、大切にするというところは共通点だ▼南方澳は、与那国島までなら最短で111㌔。マンタの立場から見ると、遠くもあり、近くもある。(松田良孝)

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