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「パン屋じゃ駄目ですか」。石垣から北海道…

 「パン屋じゃ駄目ですか」。石垣から北海道まで、全国津々浦々のパン屋さんが嘆いていよう。来年から教科になる道徳の教科書に登場する店がパン屋から和菓子店に変更された▼検定意見は「我が国や郷土の文化に誇り、愛着を持つ要素が足りない」という。戦前回帰の一強政権に対する忖度(そんたく)ここに極まる▼また、戦後、衆参両院で「基本的人権を損なう」として排除、失効が議決された「教育勅語」を教材として使用することは問題ないとの閣議決定もなされた。両院で効力を消滅させた議決の重みを、行政手続きに過ぎない閣議決定で覆す魂胆が透けてみえる▼道徳の教材として活用されるように、学校側の萎縮と忖度を待つのだろう。国旗・国歌の取り扱い、教科書検定、道徳教科化などに続くまさかのギョメイギョジ▼石垣市教委はすでに萎縮と忖度に囚われたか、せっかく作成した中学校副読本「八重山の歴史と自然・文化」を配布しない。文化財指定建議のあった旧大浜町浄水場跡地についても市長の顔色を伺う。教育の中立はどこへいく▼勅語は明治天皇の言葉とされる。あんパンは明治7年に発売され、天皇も大好物のれっきとした日本文化。そんじょそこらの和菓子店より歴史が古い。薄っぺらな愛国は遠い昔の味がする。まずい。(慶田盛伸)

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