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マグロ類、水揚げ量例年の半分 鮮魚店で品薄状態

漁獲量が減少しているマグロ類=3月26日、八重山漁協

漁獲量が減少しているマグロ類=3月26日、八重山漁協

海水温上昇など影響か

 八重山漁業協同組合管内でキハダやメバチなどマグロ類の水揚げ量が、昨年9月からことしにかけ例年の半分にまで減少。市内の鮮魚店では主流のマグロが品薄状態となっていることで、店を半月閉めるところもでている。漁業者も不漁が続き、燃料代や餌代のコスト割れを起こし、出航を見合わせる船もある。昨年からことしにかけ、漁場となる先島諸島海域の海水温が例年に比べ高く、マグロを研究する専門家は「海水温の上昇がマグロに影響を及ぼしているかは分からないが、各研究機関で、海水温の上昇が魚の増減に影響するといわれている」と話している。

 同漁協の統計によると、県外へ出荷するキハダ、メバチの水揚げ量は2016年9月からことし2月末までで前年より約50㌧減の46.8㌧となった。金額にして約6500万円の落ち込み。

 漁師らは、長年のデータを基に漁場で漁をするが不漁が続き、キハダやメバチ以外にビンナガマグロ(トンボ)もとれなくなった。トンボが漁獲量のバロメーターという漁師は「トンボがとれないのは考えられない」と首をかしげる。

 2015年7月、集魚灯で漁をする船が約20隻にまで増え、この年の下半期は漁獲が好調で、16年も期待されていた。

 集魚灯での漁を行う玉城浩平さん(30)は「去年は台風の直撃も少なく、海中が掃除されず水温が下がらなかったのでは」と推測。「4月に入り、集魚灯の船で徐々に釣れはじめているので、漁獲の増量に期待したい」と話した。

 魚類を専門に研究する国立研究開発法人水産研究・教育機構=神奈川県=によると14年の資源調査で、キハダマグロは漁獲による変動はないが、メバチマグロは世界的に乱獲され数が減少しているという。八重山諸島の海域は、16年からことしにかけ例年より海水温が徐々に上昇している。キハダ・メバチは、平均で水温15度から20度を保つ水深で回遊するとされ、今回の海水温上昇がマグロにどう影響しているかは判明していない。

 しかし、同機構では南西諸島地域のマグロにタグをつけ、回遊路や習性データを収集しており「今後、タグが回収できれば原因解明につながるかもしれない」と期待を寄せる。

  • タグ: マグロ水揚げ量
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