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ナマカラル、ヤイビンドー

翁長知事、「撤回」で辺野古の苦境打開へ

■辺野古集会で士気鼓舞

 翁長雄志知事が25日、名護市の辺野古の米軍キャンプシュワブゲート前での県民集会に初めて参加。新基地建設を阻止するため、前知事の埋め立て承認を撤回する方針を明言した。

 安倍政権はひたすら日米同盟強化のため沖縄を切り捨て、最高裁の勝訴を後ろ盾に反対派のリーダー山城博治沖縄平和運動センター議長を5カ月間も長期勾留。岩礁破砕許可申請も都合よく法解釈して無視するなど三権を挙げてしゃにむに新基地建設を進め、来月下旬にはいよいよ埋め立ての護岸工事に着手する。

 これに対し辺野古の抗議現場では、なかなか次の一手を打ち出せない知事にいらだちと焦燥感が募っていた。そこで知事も初めて抗議現場の集会に参加、現場と一体となって巻き返しに出ることにしたのだ。

 小雨降る中集まった3500人の県民に対し知事は、前知事の埋め立て承認撤回を「必ずする」と明言した上でお得意の沖縄方言で、あらためて新基地建設阻止に向け「チバラナヤーサイ(頑張りましょう)、ナマカラル、ヤイビンドー(これからが勝負ですよ)」と呼び掛け、士気を鼓舞した。

■沖縄理解をどう広げるか

 埋め立て承認撤回については既に国も取り消しの際と同様、国の権限と法廷闘争で対抗策を用意しているとされ「工事を止める切り札にならない」とリスクを懸念する声もある。しかしそういうリスクがあっても撤回によって再び反対運動が大きく盛り上がり、今の厳しい局面を打破できるはずだ。

 長期勾留された山城博治議長も集会に駆け付け、「どのような暴力を振るわれても、機動隊が何百、何千と来ても県民の誇りある心は折れない」と決して諦めない闘いを呼び掛けた。

 確かに引き続き諦めない闘いを粘り強く展開する中で高江のヘリパッド建設と同様全国から機動隊を導入して反対住民を排除するなど、強権で基地建設をごり押しする安倍政権の横暴をあらためて際立たせることで国民世論を味方につけることも可能だ。

 同時に国民に沖縄理解を広げる努力がより一層求められる。

■全都道府県に配布を

 県紙の沖縄タイムスが先日、「これってホント?誤解だらけの沖縄基地」という本を出した。昨年同紙上で連載したものだが、インターネット上などで飛び交うデマや誤解、誹謗(ひぼう)中傷に丁寧に答えて解説し国民に沖縄理解を広げるうってつけの書だ。

 「普天間飛行場がなければ尖閣は取られるのか?」「基地がなければ沖縄経済は破綻するのか?」「国は沖縄に対して過度に優遇しているか?」「辺野古反対運動は日当制?」「反対運動の資金源は中国?」「普天間飛行場は田んぼの中にできたのか?」などだ。

 県内でも若者は誤解が多く保守層は現実に目をそむける傾向がある。多くの国民に沖縄への誤解や偏見をなくすため、全国から寄せられた「辺野古基金」で全都道府県知事や議員、できれば全市町村の首長や議員らに同書を送ることはできないものか。

 辺野古の闘いは「ナマカラル、ヤイビンドー、チバラナヤーサイ」。

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