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自殺者、5年間で48人 健康や経済など要因

自殺の兆候が見られる人に対して声かけなどを行う「ゲートキーパー養成講座」には多くの市民や民生員が参加した=24日午後、石垣市健康福祉センター2階視聴覚室

自殺の兆候が見られる人に対して声かけなどを行う「ゲートキーパー養成講座」には多くの市民や民生員が参加した=24日午後、石垣市健康福祉センター2階視聴覚室

ゲートキーパーで回避へ

 石垣市の自殺者数が過去5年間で48人(速報値)に上り、年平均9.6人が亡くなっていることが24日、市障がい福祉課への取材で分かった。自殺に至る経緯には、健康や経済、人間関係の問題を抱えているという。また、過去3年間の単年では11人(同)が亡くなっていることから、同課は実態の把握と自殺の兆候が見られる人に対して声かけや専門家への紹介を行う「ゲートキーパー」の養成を継続し、自殺回避につなげる考えだ。

 同課によると、過去5年間の自殺者数は2012年8人(男性8人)、13年7人(男性6人、女性1人)、14年11人(男性9人、女性2人)、15年11人(男性9人、女性2人)、16年11人(速報値)。同課担当者は「数字ではほぼ横ばいだが、1カ月に1人の自殺者がいる。人口比率的にも多いのではないか」と指摘する。

 同課は自殺対策強化事業として24日午後、石垣市健康福祉センター2階視聴覚室で自殺の兆候を示すサインに気づき、適切な対応ができる「ゲートキーパー養成講座」を開催。会場には市民と民生員約40人が参加した。

 講師を務めた県立南部医療センター・こども医療センター精神科部長の井上幸代氏が自殺の実態やゲートキーパーの役割などを説明。全国での自殺者は1998年から14年連続して3万人を超えていたが、12年には3万人を下回っている。

 井上氏は「自殺しようとする人の近くに理解者がいれば命をつなぐことができる。感情の変化による自殺のサインを見つけてほしい」と呼びかけた。

 同課の宮良美幸課長は「年間の自殺者は交通事故死より多い数。皆さんには生きることを支援するゲートキーパーとしての役割をお願いしたい」と述べた。

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