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イリオモテヤマネコ保護増殖検討会 目標絶滅危惧種ランク下げ

関係者約30人が参加し、イリオモテヤマネコ保護増殖検討委員会が開かれた=22日午後、竹富町離島総合センター

関係者約30人が参加し、イリオモテヤマネコ保護増殖検討委員会が開かれた=22日午後、竹富町離島総合センター

26年度までの10年計画 干立で定住個体を確認

 2016年度イリオモテヤマネコ保護増殖検討会(座長・土肥昭夫元長崎大学環境科学部教授、委員4人)が22日午後、竹富町離島総合センターで開かれ、環境省那覇自然環境事務所が16年度に策定した、17~26年度までの10年間に実施する16項目の保護増殖事業実施計画(案)が報告された。計画では、野性下での安定的な生息や個体数の増加を図り、最終年度の26年度末にはヤマネコを絶滅危惧種IB類以下にランクを下げることを目標にしている。モニタリング調査では祖納干立地区で数年ぶりに定住個体が確認されたことも報告された。

 10カ年実施計画では、16項目のうち17年度から新たに▽個体数推定と生息状況評価、環境収容力の把握▽個体減少要因の調査▽観光利用等によるヤマネコへの影響・ルール検討▽好適生息環境の把握、維持・再生手法の検討|に着手する計画。

 委員から、観光利用等によるヤマネコの影響について「ルール作りなどシステム構築をし、重要課題として取り組む必要がある」と意見が出た。

 ヤマネコは環境省のレッドリストで、ごく近い将来に野性での絶滅の危険性が極めて高い事を意味する絶滅危惧ⅠAに分類。同実施計画で分布域や生息数の増加を図り、26年度末には絶滅危惧種IB類以下にランクを下げ、野性下での安定的な生息や個体数の増加を目指す方針。

 また、自動撮影装置を島内の5地区・29カ所に設置したモニタリング調査では、本年度から設置カメラを全てデジタル化にしたことで撮影の精度が上昇。総確認個体数は50個体(オス29個体、メス13個体、性別不明8個体)で、妊娠・出産個体が2例、祖納干立地区で数年ぶりに定住個体が確認された。

 西表島は、奄美大島、徳之島、沖縄本島北部を含めて18年度夏の世界遺産登録が予定されており、ヤマネコの保護計画が、世界遺産登録にむけた行動計画の柱として期待される。

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