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2011年、中東で市民による民主化運動…

 2011年、中東で市民による民主化運動「アラブの春」が起き、長期独裁政権が次々と倒され、世界史に残る大事件が新時代の到来を印象づけた▼運動はシリアにも波及し、アサド政権の政府軍と自由革命を目指す反政府軍との内戦が始まる。先日、シリア内戦を描いた番組「シリア絶望の空の下で 閉ざされた街 最後の病院」(NHKスペシャル)の放映があり、やるせない悲惨な戦争の映像に終始目を奪われた▼映像はメディアが現地に入れない中、一般市民が記録し、発信したものだった。穏やかな日常が空爆によって突然奪われ、大切な人たちの命が紙くずのように失われていく。その中にはまだ幼い子どもたちもいた▼番組は時代を担う子どもを救いたいとの信念で政府軍に包囲された最大の激戦地・アレッポの病院に最後まで残り、治療を続けた医師たちの姿を記録。医師の命も奪われ、医薬品が底をつく中でひとりでも多くの命を救おうとした壮絶な戦争の真実である▼空爆におびえる子どもたち。7歳の少女の「今夜死ぬかもしれない」「誰か助けて」の発信が胸をえぐる。内戦では化学兵器が使用され、約32万人が死亡したとも言われる▼今世紀最大の人道危機とも形容される内戦は今も続く。「国際社会は何もしてくれない」との訴えが頭から離れない。(鬚川修)

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