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旧大浜町浄水場跡 アクセス道路を優先

旧大浜町浄水場跡を視察する中山義隆市長。16日の市議会でアクセス道路の開通を優先する考えを示した=2016年11月29日午前、石垣市宮良高山原

旧大浜町浄水場跡を視察する中山義隆市長。16日の市議会でアクセス道路の開通を優先する考えを示した=2016年11月29日午前、石垣市宮良高山原

中山市長 「経済的損失大きい」 住民の負担や安全性も指摘

 新空港アクセス道路のルート内にある旧大浜町浄水場跡について、中山義隆市長は16日、市議会一般質問で、「あまりにも経済的損失が大きい。アクセス道路の開通を優先すべきだ」「道路に供用することはやむなし」の見解を初めて明らかにした。崎枝純夫氏、石垣亨氏への答弁。浄水場跡がある宮良高山原は市有地となっていることから、「市有地の売却について適切な時期に判断したい」と述べ、漢那政弘副市長も「一部で発注を止めている部分があり、早急に判断する必要がある」とした。文化財指定は地権者の同意を必要とするため、中山市長がアクセス道路を優先する考えを示したことで指定されない流れが確定的となった。

 浄水場跡は、市文化財審議会の建議を受け、市教委文化財課が指定に向けた調査を行っているが、大得英信部長は「少なくても1年間は調査しなければならない。いつごろ終了するか未確定」と説明。指定する場合は、教委が候補地に決定し、審議会に諮問、答申を受け、定例会で承認するという手続きをとる。

 指定された場合の影響について、大得部長は「8年程度の遅れが見込まれ、設計費や(周辺民有地の)用地取得費などにかかった国費1億6500万円の返還が見込まれると県八重山土木事務所長から説明があった」と報告した。

 中山市長は「文化財として守りたいとも思うが、ルート変更を行った場合は8年遅れることになり、東京五輪と次の五輪が終わった後になる。あまりにも経済的損失が大きい。(国道の)周辺住民の負担、安全性についても大問題。保全できるところは保全し、記録で残せるところは記録で残し、植物は移植しながら、原案で進めるべきだろうと考えている」と説明した。

 石垣氏は、浄水場跡を文化財に指定すべきだとする市文化財審議会に対し、「なぜ今ごろなのか。宮良、白保では交通量が増大し、危険と隣り合わせ。(アクセス道路の)一日も早い完成を待ちわびている。市民生活の安心、安全に向き合ってほしい」と強く訴えた。

 アクセス道路は南ぬ島石垣空港入り口の盛山から国道390号の平得交差点までの総延長8・8㌔の県道。答弁によると、新八重山病院が建設されている旧石垣空港までの区間は2017年度末の暫定供用を予定、全面開通は19年度。2月末時点の進捗(しんちょく)率は事業費ベースで45%という。

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