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市長選挙まであと1年

陸自配備どう影響するか

■確実視される現職出馬

 次期石垣市長選挙まで1年を切った。いずれの陣営にとっても正念場である。

 現職・中山義隆氏の出馬は既定路線であり本人も意欲をかくさない。市議時代、時の大濱市長の多選を徹底批判しただけに、3選を最後の任期、「公約の仕上げ」として出馬することが確実視される。

 だが、ここへきて一波乱ありそうな事態となってきた。公明石垣の大石氏が15日の一般質問で陸自配備に関し「日本一幸せに逆行する」として「第三の道」を提案するという。

 一方の野党側は悩みが深い。いったい誰を候補者に据えれば勝てるのか。どのような態勢を構築すれば勝てるのか。人選をどう進めるか。戦略が描けていないと聞く。

 しかしながら民意を明らかにする絶好の機会である。無投票にするわけにはいかない。

 仮に、陸自ミサイル部隊が配備されるならば、「自衛隊員票」が加わらない最後の石垣市長選挙となるかも知れない。

■やはり最大の争点

 次期市長選の最大の争点は、やはり陸上自衛隊配備問題である。

 受け入れを表明した現職が3選する場合、国庫予算が順調に付けられ、基地整備が急速に進むのは確実だ。次の任期中にも配備が完了するかも知れない。

 この問題が地域と市民を分断する政治問題と化してから3年。現職および与党多数の市議会は、配備受け入れをすでに決着した既定路線として処理しようとしている。

 一方で配備に反対する地域、市民は到底納得していない。民意を明確に示す市長選挙はもってこいの選択の機会である。

 もはや「保革の時代」ではない。野党側には十二分に吟味された戦略が求められる。魅力ある候補だけでなく、勝てる態勢を構築しなければならない。

 戦争マラリアの地獄を体験した高齢者層だけではなく、戦後を生き抜いてきた世代、あるいは女性層などの保革を超えて平和を希求する層を糾合することができれば、勝機は十分にあるのではないか。

■公明石垣「第三の道」とは

 これまで自公路線で現職を支えてきた公明石垣の「第三の道」とは何か。

 報道によれば、現状を「対立と分断」とし、「日本一幸せあふれる石垣市をめざす中山市長の公約に逆行する流れだ」とも指摘した。

 さらに配備賛成、反対の双方が中国脅威論と基地脅威論のみで対立していて判断材料にならないとしている。

 一般質問で「平和友好の道を探求する」公明石垣の考え方を明確にすることで、現職の対応を確認し、市長選について党の対応を見極めるための判断材料とするという見方は当然だろう。

 地域と市民を対立させ、分断してきたのは誰か。提案される「第三の道」の内容が注目を集める。

 振り返れば公明石垣は、現職と厳しく決別することをいとわず、「平和の党」を自認してきた。中央の揺るぎない自公路線をみれば、大きな期待はできないが、その真価が問われる。

 先の北朝鮮ミサイル4発同時発射は、「在日米軍基地を攻撃する訓練」と報道されている。全国の米軍基地周辺住民が実感したことは「標的になる」という恐怖だろう。

 同時に、今回のようにミサイルが同時多発された場合、すべてのミサイルを迎撃、撃ち落とすことは米軍にも自衛隊にも困難であるということもニュースとなった。

 軍事基地の存在は、敵対する側にとって攻撃対象となる。基地あるがゆえの恐怖は、沖縄から全国へ広がるターニングポイントとなるかもしれない。

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