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先月下旬、台北市内で開かれた「2・28事件」の…

 先月下旬、台北市内で開かれた「2・28事件」の記念式典に与那国島から出席した譜久山ゆかりさん(54)は、犠牲者としての認定を求めている仲嵩實さん=事件当時(29)=の孫。「事件のことは聞いていたが、本当に祖父が巻き込まれたのかはっきりと分からなかった」と、かつての戸惑いを振り返った▼事件は1947年に台湾で起きた。終戦によって日本の植民地統治が終わり、代わって為政者となった中国国民党が住民を弾圧した。数万人規模の犠牲者が出たとみられているが、今も全容ははっきりしない▼戦後の与那国はいわゆる「密貿易」の拠点として有名だ。その前には、台湾から引き揚げてくる八重山・沖縄の人たちが立ち寄っており、實さんも引揚船に乗り込んでいたという▼實さんらの遺族が台湾政府に犠牲者としての認定を求めたのは昨年11月。ことしの記念式典は申請の結果を待つ身として出席した▼實さんとともに犠牲になったと訴えている石底加禰(かね)さん=同(39)=の三女、具志堅美智恵さんは75歳。上の世代には事件のことを知っている人がいるが、現在は事件のことは与那国でもあまり知られていないと感じている▼「もっと多くの人が出てきてほしい」と具志堅さん。事件を知る人たちが声を上げるのを待っている。(松田良孝)

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