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あまかわ幼、入園希望4人定員漏れ 校区内で初のケース

八島小学校区に住む入園希望者4人の定員漏れが発生しているあまかわ幼稚園。保幼小連携に逆行しているとの指摘がある=22日午後

八島小学校区に住む入園希望者4人の定員漏れが発生しているあまかわ幼稚園。保幼小連携に逆行しているとの指摘がある=22日午後

市の保幼小連携推進に逆行

 2017年度の石垣市立幼稚園児募集で、八島小学校に入学予定のあまかわ幼稚園の5歳児クラスで同校区内に住む入園希望者4人の定員漏れが発生している。校区内の幼児が定員漏れになるケースは初めて。石垣市教育委員会学務課は対象者に対して校区外への入園を求めており、市教委が進める保幼小連携に逆行する形となっている。現場の幼稚園教諭や保護者からは「(市教委は)保幼小連携を推進しておきながら、校区内の幼稚園に入れない幼児がいることはやり方が矛盾している。校区内の希望者は全員入れるべきだ」との声があり、課題が浮き彫りとなっている。(松井弥恵子記者)

 同課によると、5歳児クラスの入園の選考は小学校区内に住む幼児で、兄弟で同時に申し込む場合が最優先。その次に4歳から5歳への持ち上がり、新規申し込みの順に優先される。校区外の幼児も同じ順番で校区内幼児の後に対象となる。

 5歳児クラスの定員が35人のあまかわ幼稚園の場合、兄弟での申し込みや持ち上がりの18人を除く17人の枠に24人が希望。抽選で7人が漏れてしまったが、うち2人が辞退し、さらに入園が決まっていた幼児が希望を取り下げたことで4人となった。

 子どもをみやまえ幼稚園に預けていて、定員から漏れた八島小校区内の保護者(24)は「就学前の1年は校区内の幼稚園にと思ったが抽選に落ち、ショック。送迎も大変。ぎりぎりまで待ちたい」と肩を落とす。

 入園が決まっていた幼児が辞退したことであまかわ幼稚園に入れることになった保護者(48)は「周りに友達がいない小学校で(友達を)つくるのはとても大変。市教委はそんなことも分からないのか」と憤り、ほかの保護者を思いやる。

 現場の幼稚園教諭からも「校区外から入学した児童は友達も環境も変わって精神面での負担が大きく、学習面にも支障を来すおそれがある」「6年間の小学校生活の支えとなる就学前のつなぎはとても大切。スムーズな連携のためにも校区内の幼児は全員入れてほしい」などの声が上がっている。

 市教委は子ども子育て支援新制度が始まった2015年度から、待機児童の解消を目的に園区を撤廃。

 同課の入嵩西覚課長によると、校区外の幼稚園にも入れるようになったことである程度、待機児童の解消につながっているが、保育需要の高まりに教諭の数や施設整備などが追いついていないのが現状という。

 市教委は園児がスムーズに小学校生活を始められるようにと保幼小連携に取り組んでいるが、このような事態になっていることについて入嵩西課長は「保育所に入れたくても入れられないという家庭もかなりある。幼稚園だけでなく市全体の問題。真剣に考えていかないといけない」と話している。

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