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フォーラム 環境保全の重要性確認

小笠原村の渋谷正昭副村長の基調講演やパネルディスカッションが行われた「世界自然遺産に向けたフォーラム」=14日午後、県立博物館・美術館講堂

小笠原村の渋谷正昭副村長の基調講演やパネルディスカッションが行われた「世界自然遺産に向けたフォーラム」=14日午後、県立博物館・美術館講堂

西表島を含む「奄美・琉球」 世界自然遺産に向けて 18年夏の登録目指す

 【那覇】西表島と沖縄本島北部のやんばる、鹿児島県の奄美大島と徳之島からなる地域を「奄美・琉球」とし、早ければ2018年夏の世界自然遺産を目指す県は、14日、県立博物館・美術館「世界自然遺産に向けたフォーラム」を開催。世界自然遺産登録の先進地、小笠原村の渋谷正昭副村長の基調講演やパネルディスカッションなどを行った。今後は「さぁ、世界へ 目指せ!! 世界自然遺産」を合言葉に県民への普及啓発を図る。政府は今月1日、世界自然遺産登録に向けた推薦書をユネスコ世界遺産センターに提出。登録されれば国内の世界自然遺産は5件目となる。

 基調講演では、渋谷副村長が「小笠原諸島世界自然遺産への道のり」の演題で03年から登録実現までの8年間の取り組みを紹介。村全体での議論を通した合意形成や外来種対策事業の開始、国立公園地区の見直しなどを実施したほか、保全対策や外来種対策事業の継続の必要性を説いた。

 また、法律でカバーできない部分は、地域でルールを作り環境保全に努める重要性を指摘した。

 渋谷副村長は「貴重な動植物の生態や保全対策事業など知れば知るほど守られる」と強調。県民、地域住民の関心が深まることを期待した。

 パネルディスカッションでは「知ることで守られる、琉球諸島の自然価値」をテーマに沖縄環境分析センターの西銘史則代表取締役社長をコーディネーターに、宮城邦治沖縄国際大学名誉教授、海人写真家の古谷千佳子氏、タレントのベンビーさんらが意見交換した。

 フォーラムに参加したNPO法人西表島エコツーリズム協会の徳岡春美さんは「西表では地域住民に遺産登録についての情報が少ない。住民説明会などを開き、町民の合意形成を図る必要があるのではないか」と話した。

■「奄美・琉球」登録だと国内最大規模

 ユネスコに推薦書を提出

 【那覇】県と環境省、林野庁、鹿児島県は、西表島と沖縄本島北部、鹿児島県の奄美大島と徳之島を合わせた3万7873㌶からなる地域を「奄美・琉球」とし、世界自然遺産登録を目指し、登録されれば国内で最大規模の世界自然遺産となる。今月1日には、国が推薦書をユネスコ世界遺産センターに提出、大きな節目を迎えた。

 世界自然遺産に登録される条件として▽顕著で普遍的な価値を有すること▽完全性を満たしていること▽その価値が将来にわたって守られること-の三つが示されており、イリオモテヤマネコやヤンバルクイナ、ヤンバルテナガコガネ、アマミノクロウサギ、アマミヤマシギなど国内希少野生動植物が生息する候補地のさらなる保護保全対策の充実が求められる。

 奄美・琉球は、2003年の「世界自然遺産候補地に関する検討会」で選定された三つの候補地の最後の一つ。知床と小笠原諸島は、それぞれ05年と11年に登録されている。

 西表島と沖縄本島北部地域は、登録に向け、16年4月に西表石垣国立公園を大規模に拡張し島の大部分を編入。本島北部のやんばるは、昨年6月にやんばる国立公園として新規に国立公園化した。

 今後は、17年夏の世界遺産委員会諮問機関による現地調査および評価ののち、18年夏、世界遺産委員会による審議を経て登録可否が決定する。

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