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黒島で旧正大綱引き 伝統行事で五穀豊穣願う

黒島東筋集落の伝統行事でにぎやかに行われた「大綱引き」=28日午後

黒島東筋集落の伝統行事でにぎやかに行われた「大綱引き」=28日午後

 【黒島】旧正月の28日、黒島東筋集落の「大綱引き」が伝統芸能館前でにぎやかに行われた。集落の発展と無病息災、五穀豊穣(ほうじょう)を願う伝統行事で、住民と郷友が「正月ユンタ」を歌い、勇壮なツナヌミンや厳かなミルク(弥勒)も披露された。観光客らも参加して行う綱引きは豊作か豊漁かを占うもので、ことしは「引き分け」。集落をまとめる比屋定哲六さん(61)は「豊作であり、豊漁でもある。良い1年になる」と笑顔をみせていた。

 この日は、住民と郷友が歌う「正月ユンタ」で幕開け。「ヒヤ」という大きな掛け声、太鼓とドラの音を響かせて行事の始まりを告げ、続けてあったツナヌミンにも大きな拍手が寄せられた。

 綱引きは、集落内の北と南に分かれて競うもので、「北が勝つと豊漁」、「南が勝つと豊作」と言われている。比屋定さんが綱の上に立ち、伝統の一戦を盛り上げた。

 互いに綱を引き合ったあとは、正月ユンタの一つで、北側と南側がそれぞれ使った綱を面白おかしく皮肉った歌と踊りを披露。笑いを誘いながら会場を盛り上げた。

 最後はミルクが登場。農耕時代に集落内の農民で最も偉い人を意味する「ツクドゥン」に五穀の種子を授けた。

 比屋定さんは「村の人たちが明るく健康で過ごせる1年であってほしい。畜産の盛り上がりも続くよう願っている」と語った。

 綱引きに参加した観光客の佐山英二さん(69)=東京=は「なかなか見る機会がないので良い経験になった。明るい正月ですね」とにこやかに話していた。

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