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お題目で終わらせない

徹底して取組み、変容に導こう

■石垣市立八島小学校の実践

  八島小学校の「あたりまえの10か条」は「あいさつをする」に始まり「『ありがとう』をいう」で結ぶ。10の価値項目をビジュアルなイラストが効果的に浮き上がらせる。何とも巧みで温かい筆致のイラストだが、八島小学校の教諭が描いたという。レイアウトもコンピューターでの処理もそれぞれを得意とする八島小の教諭が手掛けたというから自前づくしである。

  ポスターの出来栄え同様「10のあたりまえ」の実践・定着に向けた取り組みもレベルが高い。作成時の前校長のリーダーシッフのもと徹底している。生活集会では耳に訴えるのが効果的との配慮から「10か条」をメロディーにのせて歌わせた。英語活動は英語バージョンを歌うことから始まった。登校時にはスピーカーから流した。

■一事が万事・一事は徹底が大事

  環境を整えた八島小では、今度は児童の心に働きかけた。例えば3条の「じかんをまもる」を促すために、早登校でもらえるチケット10枚で「10か条」のラミネートしたしおりをゲットできるようにした。すると登校時刻のピークが8時5分から7時55分に早まった。朝の自主活動は8時に始まるからこの改善は大きい。

 児童の変容は学校だけでは限界があるので家庭でも毎月「10か条」週間を取り組ませた。取り上げる価値項目は家庭それぞれの実情に見合ったそれである。また10か条の幼稚園バージョン、保育所バージョンも作成している。字は読めずともイラストの筆力で十分学べるのだ。

 認知度を高めるべく「10か条」は地域にも繰り出した。知人が話したが、スーパーマーケットの入り口近くに貼られた「10か条」の前で1人の男性がその息子に項目の一つ一つについてできているかどうか聞いていたという。いい光景である。確認であり具体的な目標への導きである。他にも交通安全出発式で八島小の児童は「10か条」の歌に振付を加えて披露した。一方校長は出向く先々で「10か条」のしおりを配った。退職までに5000枚を越えたと聞く。

■スマホ対策ルールも八島小に続け

 石垣市PTA連合会などが昨年12月に「わが家の携帯・スマホ等ルール10ヶ条」をポスターにしたと発表した。ラインでのやりとりが原因のいじめ、スマホ依存による昼夜逆転などの弊害が深刻だ。難しい問題だが有効な対策が急がれる。まずは家庭の取り組みだ。「ルール」には「子どもの努力義務」「保護者の責務」を具体的に掲げている。保護者の指導力、危機回避能力を発揮していただきたい。毅然(きぜん)とフィルタリングを施したり、スマホ等機器の仕組みに通じたりすることも大事だろう。学校、PTAは家庭と家庭が連携強化する取り組みになるよう働きかけてほしい。教育委員会等行政にあっては専門家を活用して有効な手だてを種々提供することだろう。

 好都合にも市PTA連合会会長は「あたりまえの10か条」作成時の八島小のPTA会長だったというから心強い。八島小で取り組まれたことが生かされるものと期待したい。八重山の子どもたちの安心、安全のためにもかけ声倒れになってほしくない。

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