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小規模幼稚園 休園問題 臨時会で判断

保護者ら約15人(後方)が傍聴する中、幼稚園休園方針の見直しを求める陳情書について話し合う教育委員ら=20日午後、市教委

保護者ら約15人(後方)が傍聴する中、幼稚園休園方針の見直しを求める陳情書について話し合う教育委員ら=20日午後、市教委

保護者の納得大前提 市教委定例会 地域に出向いて説明・意見聴取

 4月から入園申込者が5人未満の幼稚園を休園とする方針に保護者や公民館、自治会などから見直しを求める陳情書が提出されていることについて、石垣市教育委員会(石垣安志教育長、委員5人)は20日午後、市教委で開いた定例会で審議し、教育委員が対象園の地域に出向いて説明し、住民に意見を聞くことを決めた。2月1日に臨時会を開き、休園するかどうか最終判断する予定。

 休園措置方針については石垣教育長も含めて5人全員が「より多くの子どもたちの中で学び合ってほしい」「1人より2人、2人よりは3人と、ほかの人の考え方を見て学ぶ部分は大きい」と、教育的観点を考慮した決定と強調。

 一方、保護者や地域から反発が相次ぎ、理解を得られていないことに対して「これだけ反対意見が多い中でスタートするのは難しい。逃げも隠れもしない。もう一度地域に出向いて膝を交えて説明しましょう」(新田健夫委員)、「地域、保護者の納得が得られるのが大前提という話をした。(地域、保護者の皆さんと)再度話を進めながら検討したい」(仲大盛秀彦委員)など、再検討の必要性を指摘する意見が相次いだ。

 陳情書では、現時点で入園申込者が5人未満となっているひらくぼ、かわはら、なぐらの3幼稚園のほか、次年度以降休園の可能性のあるあかし、いのだ、のそこの3幼稚園も含まれており、定例会終了後、保護者らから「全6園の地域に説明会の開催を呼び掛けてもらえるという理解でいいのか」との指摘があった。

 石垣教育長は「基本的には対象園のある地域と考えているが、6カ所を回るということは難しい。合同で行うかなども含めて教育委員と検討して決めたい」と述べた。

■「今さら何を話すのか」

 保護者から疑問の声

 「これだけ反対の声が上がっているのにまた地域に来て何を話すのか」「陳情で訴えた地域の皆さんの声が届いていない」。石垣市教育委員会の定例会を傍聴した保護者からは説明会の開催を疑問視する声が上がった。一方、「反対の声を押し切って休園が決まらなくてよかった」と休園方針が強行されなかったことに望みをつなぐ保護者もいた。

 定例会には保護者ら15人が傍聴に訪れた。いのだ幼稚園に子どもが通っている曽我翠さん(39)は「もう一度住民の話を聞きましょうということ自体、陳情書に名を連ねている団体にちゃんと目を通しているのかと疑問を感じる。地域の皆さんの声が届いていないというのが率直な気持ち」と肩を落とした。

 平久保地域の多良間紀子さん(37)は「いったい何の話をしにくるのか。休園したくないという意見は変わらない。教育的観点での決定というが、それぞれの地域で育てたいという保護者の気持ちを尊重してほしい」と不満を漏らした。

 のそこ幼稚園PTAの古閑こずえ会長(43)は「教育の観点、子どものためと主張して言い逃れをしているように聞こえた。数が少なくても社会性は育つ。小人数の方が逆に個性が育ってビッグになるのではないか」と指摘しつつ、「休園決定にならなかったのはよかった」と胸をなで下ろした。

 名蔵公民館の比嘉英喜館長(41)は「方針の撤回を期待していただけに残念。地域住民が反対している時点で『理解を得て納得してもらうのが大前提』という考え方は崩れている。子どものためという理由で方針を突き通すことは地域住民の声を無視しているのと同じ。(説明会で教育委員が)住民に納得のいく説明ができるか、注目したい」と語った。

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