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於茂登トンネルが開通して、早いもので今年…

 於茂登トンネルが開通して、早いもので今年3月25日で30周年になる。離島の八重山から甲子園出場は夢のまた夢だったが、いま人々が何げなく通っているこのトンネル開通もそうだった▼島の中央に沖縄一の於茂登連山が立ちはだかり、そこでトンネルが構想された。しかし膨大な工事費や技術面で当時は全くの「夢物語」だった。それが本土復帰により構想から約37年で工事着手し、40年目で開通したのだ▼この結果「裏石垣」と呼ばれた移住地の米原、野底、伊土名、富野など北西部地区と市街地が短時間で結ばれ、トンネルは期待通り島の大動脈として産業、経済、観光振興に大きな役割を果たしている▼ところが一方で人口は利便性の良い市街地に集中。移住地など農村地域はかつて市全体の約2割が、今は1割弱の約8%に激減、過疎が深刻だ▼これはこれまで何度か指摘してきた市の農村振興策、人口定住策が不十分だったことの表れだ。それなのに園児が5人未満の幼稚園の「休園」措置は、行政の不作為を棚に上げた本末転倒の農村切り捨てだ▼学校の存廃は地域の存廃に関わる。それとも中山市長は行政の効率上農村に人は住まないで良いと考えているのか。於茂登トンネル30年のことしは、防衛以上に足元の農村振興にこそ真剣に思いを巡らすべきだ。(上地義男)

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