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負ケテーナイビランドー

翁長知事就任2年、最高裁で県敗訴が確定的に

■最高裁も沖縄の訴え無視

 翁長雄志知事が10日で就任3年目を迎え、任期の折り返しに入った。名護市辺野古の新基地建設をめぐり国と激しく対立する知事に対し予算などで国の圧力が一層厳しさを増す中、さらに20日の最高裁の埋め立て取り消し訴訟判決で県の敗訴が確定的になったとの厳しい現実が突きつけられた。

 知事はことし6月の米軍属による女性暴行殺害事件に抗議する県民大会で、「グスーヨー、負ケテーナイビランドー、ワッターウチナーンチュヌ、クワンウマガ、マムティイチャビラ、チバラナヤーサイ」(皆さん負けてはいけませんよ、私たち沖縄人の子や孫たちを守るためみんなで頑張りましょう)と沖縄方言で訴えたが、その通り沖縄の誇りをかけて三権を挙げた国の理不尽な強権に負けてはならない。

 知事は裁判で敗れても当初方針通りあらゆる知事権限を駆使して新基地阻止の信念を貫くべきだ。それにはさらなる県民の後押しが必要だ。

■「知事語録」に見る沖縄

 それにしても国の沖縄に対する仕打ちは、一連の訴訟や県民大会など就任2年間の「知事語録」で良くわかる。

 「沖縄に在日米軍専用施設面積の74%が集中するのは大変理不尽だ」「沖縄にのみ負担を強いる安保体制は正常か、国民に問いたい」

 「沖縄はこの2年間、一貫して少しもぶれることなく、軍事基地は造ってはいけないとの民意を示してきた」  「全てが国の意向で決まるなら、地方自治は死に、日本の未来に拭いがたい禍根を残すことになる」「自国の政府に、ここまで一方的に虐げられる地域が沖縄県以外にあるだろうか」

 さらに「辺野古移設が唯一の解決策。粛々と進める」を繰り返す菅義偉官房長官との面談では、「官房長官の言葉は上から目線の問答無用の姿勢が感じられ、キャラウェイ高等弁務官の姿を思い出させる」などと語り、その後政府高官は粛々の言葉を封印した。

 また昨年5月の辺野古新基地反対県民大会では「ウチナーンチュ、ウシェーティナイビランドー」(沖縄の人をないがしろにするな)と方言で語り、基地建設強行に反発した。

■離島振興にもっと力を

 確かに就任3年目は最高裁敗訴でいきなり厳しい局面に立たされたが、知事への県民の信頼はまだ強固だ。ひるまず基地問題をはじめ経済や離島振興などにも力を尽くしてもらいたい。

 幸い経済は好調な観光に支えられて追い風が吹き、雇用も有効求人倍率が1倍超になって失業率も3%台に改善するなど好調だ。さらに全国に先駆けた「子どもの貧困」対策も高く評価されており、その成果や非正規労働など雇用の質改善などが今後の課題だ。

 宮古、八重山など離島振興にもしっかり力を入れている。本島の子どもたちに離島理解を促すこれまでの体験交流に加えて、新たに家族などを対象に島あっちー助成も始まった。さらに離島の物価を軽減する輸送費補助もスタート。空や海の運賃割引に加えて生活航路維持のため航空機購入や船の建造・購入の助成なども行っている。

 しかし離島の人口減は歯止めが利かず、もっと手厚い振興策が必要だ。特に波照間航路は早急に解決すべきだ。

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