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祖納・干立 古式ゆかしく節祭 厳かにアンガー行列

国の重要無形民俗文化財に指定されている「節祭」。祖納で厳かに奉納されたアンガー行列。海上には「まるま盆山」も見える=14日午後、祖納の前泊海岸

国の重要無形民俗文化財に指定されている「節祭」。祖納で厳かに奉納されたアンガー行列。海上には「まるま盆山」も見える=14日午後、祖納の前泊海岸

国指定の重文 ひょうきんな「オホホ」も登場

 【西表】国の重要無形民俗文化財に指定されている祖納と干立の「節祭」(シチ)が14日、両集落で行われた。これまで1年間の豊作に対する感謝と翌年の五穀豊穣(ほうじょう)、住民、集落の繁栄を祈願する西表で最大の祭事で500年以上の歴史があるとされている。ことしは、1991年に同文化財指定を受けてから25周年の節目となった。両集落とも住民総出で独特な芸能を次々と奉納した。会場には大勢の観光客らが訪れ、伝統ある格調高い祭事を見守っていた。(10面に写真特集)

 祖納は、公民館で演者を激励する儀式を行い、旗頭を先頭に弥勒(ミリク)行列が前泊海岸に出発。同海岸では、頭から体を覆う黒い衣装が特徴的なフダチミを先頭にした厳かな「アンガー行列」や狂言、棒術などが奉納された。

 干立は、干立御嶽の前にある浜辺でカイを持って踊るヤフヌティ、海のかなた(ニライカナイ)から幸せなどの世果報をもたらすとされる舟漕(こ)ぎ競漕(きょうそう)「パーリャ」を行った。同御嶽では、干立独特の「オホホ」が、こっけいなしぐさで観衆の笑いを誘った。

 祖納公民館の屋重美館長(61)は「子どものころから見続けている祖納で最大の行事。節祭があるからふるさとへの思いも強くなる。これからも継承していきたい」と話し、干立公民館の山下義雄館長(39)は「まつりを通して村がまとまっている。これからも若い人たちが力を合わせていろいろと受け継いでいきたい」と気持ちを新たにしていた。

 「農民の正月」ともいわれる祭事は3日間続く。ことしは13~15日まで行われ、13日は、リハーサルや各家庭での祈願を行い、14日目の伝統芸能・舞踊の奉納には両集落や郷友を合わせて約350人が出演した。15日は、昔の住民の生活を支えた井戸に感謝する儀式を行う。

 また、15日は西表小中学校で子どもを中心にした芸能交流会を開く。節祭の同文化財指定の節目を契機にした取り組みで、13年ぶりの開催となる。

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