久宇良地区 苦難乗り越え入植60周年 地域発展に決意新た
- 2016年10月30日
- 地域・教育
住民ら節目に感慨深げ 歴代館長らに感謝状
1956年10月27日の入植から60周年の節目を迎えた石垣市久宇良地区で29日、同公民館(村山雅庸館長)主催の記念式典・祝賀会があった。当時、53世帯254人が入植したが、台風や干ばつなどの影響で離農者が相次ぐなどして8世帯まで減少したものの、約10年前から本土からの移住者が加わり、13世帯26人に回復。サバニツアー、星空ツアーが行われ、現在は民泊の動きもあるなど活性化の兆しをみせており、住民らは地域の発展に決意を新たにした。
久宇良は、大宜味村や知念村などから入植して開拓した集落。
村山館長は「開拓者は若い世代には想像できない多くの困難を乗り越えて今日の久宇良を築き上げてくれた」と感謝。サバニツアーや星空ツアーなど自然を生かした新しい取り組みに触れ、「この日を新たな出発点として、住民が一致協力し、開拓精神に思いをはせながら集落のさらなる発展にまい進する」と決意を語った。
中山義隆市長も出席し、「北部振興は最重要課題」として自然と調和した観光振興、農業の担い手確保、移住者支援に取り組む考えを示した。宮城功光大宜味村長も駆けつけ、開拓者の労をねぎらった。
式典では石嶺真要さん(86)、新垣シゲさん(86)、宮城勝さん(81)の開拓者3人と入植40周年以降の公民館長や郷友会長に感謝状が贈られた。
感謝状を贈られたのは次の皆さん。
▽公民館長=宮城晃一、比嘉政一、宮城茂正、比嘉靖弘、川上眞一、前田末和、村山雅庸▽郷友会長=宮城功价、新垣信表、前田恒明、新垣信照、比嘉堅一。
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