八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

ついに石垣に寄港せず

中国からのクルーズ船、宮古にシフト

■宮古は13回から91回に激増

 11月も目前となり今年のクルーズ船観光も終盤を迎えたが、今年6年ぶりに予定された中国からの寄港はついになかった。7月以降10月まで34回の寄港を予定していたが、3月にキャンセルの見通しが明らかにされた通り、そっくり宮古にシフトされた。

 石垣キャンセルの理由は今なお明らかにされていないが、尖閣諸島の領有権をめぐり「中国脅威論」をあおる中山市政への中国政府の反発、けん制とみられている。

 この結果今年の石垣へのクルーズ船の寄港は、当初過去最高138回の見込みが最終的には90回台に落ち込む見通し。それでも昨年の84回を上回り過去最高となる。

 これに対しお隣の宮古は今月24日でクルーズ観光は終了したが、昨年の13回が一挙に7倍増の91回に激増し、思わぬインバウンド景気に沸いた。その中には石垣からシフトした厦門(アモイ)からの34回のほか、広州からの22回が含まれており、宮古は中国からの寄港地となっている。

■中山市政に中国が反発

 石垣への寄港は1月から9月までで74回となっており、10月以降も23回予定されているため最終的には97回の見込み。起点は台湾がほとんどで約10回は香港となっている。 

 中国厦門からのクルーズ船は6年前にも数回寄港があったが、今年は34回も計画され、市内の観光業界は中国人客に大きな期待をかけていた。それが一転キャンセルとなり、がっかりさせた。その経済的損失は少なくない。

 キャンセルの理由は八重山防衛協会所属の自民市議が、「14年も計画されたが中国政府の許可が出なかったと聞いている。尖閣諸島を抱える石垣市に経済的恩典を与えたくないのだろう」と中国の圧力説を語っていた。

 これは以前にも指摘したことだが、もしそれが理由なら、それは中山市長はじめ市議会自民党のタカ派的言動や対応に原因があるとあらためて思う。

■逆に経済発展の抑止力に

 それは6年前の革新時代と違い保守の中山市政は中国を敵対視し強硬だからだ。石原都知事の尖閣買い取りに真っ先に賛同し、その後も尖閣の国有化に反発した中国公船の領海侵犯などを逆手に取って安倍政権と共に今にも中国が攻めてくるような「中国脅威論」をあおり、その「抑止力」として安保法制や宮古、八重山などへの自衛隊配備の必要性をアピールしている。

 宮古も同じ保守市長で自衛隊配備にも積極的だが、それ以上に中山市政の強硬姿勢が突出して目立っており、これに中国が敏感に反応し反発しているということだろう。そこに実際に自衛隊が配備されれば石垣に中国からのクルーズ船は全く望めないかもしれない。それは八重山経済に大きな損失だ。

 現在石垣港は7万㌧と14万㌧のクルーズ船専用バースを整備中であり、八重山観光、八重山経済を発展させるには石垣をどこの国の誰もが喜んで訪れるリゾート地にすべきだ。抑止力の自衛隊が逆に八重山の経済発展の抑止力になってはならない。リゾート地は美しい風景を壊すなどの余計なリスクは一切排除すべきだ。

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム