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大規模停電に地域混乱 商業施設一時閉店

ライトを頼りに商品を販売する店員ら=6日午前9時40分ごろ、石垣市役所内売店

ライトを頼りに商品を販売する店員ら=6日午前9時40分ごろ、石垣市役所内売店

信号機も機能せず、主要交差点では警察官が誘導した=6日午前9時半ごろ、730交差点

昼食前、市民「困った」

 「予想できない停電は最悪」−。大規模な停電が発生した石垣市と竹富町では、3時間にわたって電気が使えない状況に陥り、非常用発電のない大型スーパーやコンビニなど商業施設が一時閉店を余儀なくされた。信号も機能せず、八重山署の署員が手信号で誘導、石垣市給食センターが提供する給食の献立も制限された。復旧のめどが立たない状況に住民は「いつまで続くのか」といらだちを募らせた。

■パニック

 ファミリーマート石垣シード店敷地内にある金融機関の店外ATMを訪れた50代の女性は、入金しようと通帳を入れたところ電源が落ちた。通帳は出てこず、自動ドアも開かない。一時的に閉じ込められたが、手でドアを開けて“脱出”、金融機関に連絡した。「一瞬パニックになった。どうなるかと不安だった。最悪な一日になりそう」とげんなり。

■急場しのぐ

 非常用発電を備えていない大型スーパーやコンビなど商業施設では営業ができない事態に陥った。

 コンビニでは弁当などの商品を、冷気が残る開閉式の飲料棚に移したり、冷凍庫の商品に段ボールを覆ったりして急場をしのいだ。停電直後、レジも使用できなくなったため、店員が商品を電卓で計算して対応。店員は「冷気がなくなるとアイスや弁当類などの商品が駄目になる」と不安げ。

 一時閉店した大型スーパーなどは「停電のため閉店」の張り紙を見て引き返す買い物客が続出。50代の女性は「お昼ご飯の買い出しに来たが、困った。台風での閉店は経験しているが、停電での閉店は初めて」と話し驚いた様子。

 飲食店では、電動シャッターが開かずにランチの営業ができないところも。店員は「午前11時半のオープンだが、間に合わない」と途方に暮れた。

 一方、発電機で通常営業をした店舗では「いつ復旧するか分からない」との不安からカップ麺などを買いだめする客もいた。

■ダイヤに一部乱れ

 南ぬ島石垣空港では、石垣空港管理事務所と石垣空港ターミナル社が自家発電に切り替えて対応。一部の便で約15分の遅れが出たが、運航に大きな混乱はなかった。

 ただ、ターミナル社の発電は、施設を最低限維持するための供給量しかなく、全テナントでカード決済ができなくなったほか、到着ロビーや待合室の照明がつかず、エスカレーターと一部のエレベーターも使用中止に。ボーディングブリッジも一部で利用できず、飛行機から駐機場を歩いてターミナル内に移動させるケースもあった。

 テナント業者からは「商品を販売できない。ターミナル全体をまかなう自家発電を確保してほしい」との声が相次いだ。

■窓口業務5時間超停止

 石垣市役所

 停電の影響で石垣市役所では、証明書の発行などを行う窓口業務が午後2時35分の再開まで約5時間半にわたって停止した。午前11時23分に電力は復旧したが、サーバーの再起動に時間を要した。

 市役所の非常用発電は防災関連のシステムの電力しか供給できず、庁内全体で停電が続き、市役所の機能がまひした。「台風以外でこういうことは初めて」と嘆いた。

 停電に関する情報が不足したため、担当職員らが対応に追われた。市は午前10時に臨時庁議を開き、各分野の影響を確認するとともに、FMラジオやソーシャルネットワークサービス、防災メール、防災無線などで市民に情報を提供した。

 石垣市によると、旧空港跡地で建設する予定の新庁舎には、施設の機能をカバーする発電装置の導入が計画されているという。

 一方、竹富町役場は自家発電で業務を継続、大きな混乱はなかった。

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