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10月を迎えて思うこと

産業まつり、自衛隊、新聞週間のことなど

■市長は判断基準示せ

 10月を迎えことしも残り3か月となった。赤い羽根や沖縄そばの日、体育の日、ハロウィーン、国際反戦デーなど今月も多彩な行事がめじろ押しだ。その中にあって今月は後半に自衛隊配備をめぐる公聴会が予定され、今は観光客でにぎわう平和な石垣島が、将来はオスプレイも飛び交い米艦船も出入りする「ミサイル基地」に大きく変貌するかどうかの重大局面を迎える。

 中山市長は住民投票に否定的で、その上で「単純に賛成・反対が多いか少ないかで判断するのでなく、私が市長として判断する」との姿勢だが、それならどういう要件で決めるのかその判断基準を逐一明確に示すべきだ。

 市長のこれまでの議会答弁をみると反対派の主張に沿ったものはなく、ほとんど推進派の主張に終始しており、市長判断に反対住民の警戒心は強い。

 宮古島市では下地市長の水面下での「配備ありき」の動きが問題になっているが、石垣市でも利権狙いの誘致派の動きなど不信感は少なくない。

■来年は産業まつり復活を

 昨年3月、陸自の沿岸監視隊が配備された与那国町では、その自衛隊を誘致した外間守吉町長が、来年8月の町長選に早々と4選出馬を表明した。自衛隊配備が争点の前回は47票の僅差だったが、今回は160人の隊員とその家族で支持者が増えた自信の表れなのだろう。小さな町はやはり自衛隊に政治・経済は左右されるのだろうか。

 その与那国は、自衛隊がいつも配備のPRに利用する災害対策の役割を試すようにことしも大型台風が相次いだが、その役割はどうだっただろうか。

 39年の歴史を誇る産業まつりが台風などの悪天候以外で中止に追い込まれたのは残念だ。県から八重山青年会議所の若者たちが引き継ぎ継続して来たが、今回出展業者が思うように集まらなかったことが原因のようだ。

 八重山の特産品振興と新たな掘り起こしにぜひ必要な祭りであり、かつてのように行政や各産業団体が一丸となって取り組むべきものだ。来年は装い新たに復活を望みたい。

■ピンクリボン月間

 今月は乳がんの早期発見を訴えるピンクリボン月間だ。昨年はプロレスラーの北斗晶さん、ことしは市川海老蔵さんの妻の小林麻央さんが突然の乳がん手術を公表し、若い女性たちに関心を高めた。特に麻央さんのブログでの闘病記は衝撃と勇気を与えている。

 ピンクリボン運動は乳がんの悲劇を繰り返さないとアメリカで始まり、これが日本に広がり、10月は全国各地で数々の啓発イベントが開かれている。日本人の16人に1人がかかるとされる乳がんは早期発見で治る病気。しかし沖縄の検診受診率は約18%台で2割にも満たず、早期発見にほど遠い。

 最低賃金も今月から時給714円になった。企業は違反してはならない。 今月は「新聞週間」もある。自民議員総立ちの拍手の所信表明演説を「何が悪い」とでもいうような「安倍一強政治」にはさらに不遜とおごりが際立ってきた。沖縄では、米国との約束を守るため強大な権力で基地建設をごり押しし民意の圧殺が続く。メディアの権力監視能力が問われている。心したい。

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