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フクギの大津波耐性解明へ 琉大研が石垣で初調査

防災林として可能性を秘めるフクギの調査を島内で初めて行う琉球大学の仲間勇栄名誉教授(中央)=29日午後、市内白保の民家

防災林として可能性を秘めるフクギの調査を島内で初めて行う琉球大学の仲間勇栄名誉教授(中央)=29日午後、市内白保の民家

防災林への有効活用に期待

 防災林の役割と指針の確立に向けて調査・研究を行っている琉球大学農学部森林政策学研究室の陳碧霞(チェン・ビシャ)代表と仲間勇栄名誉教授が29日、1771年に発生した明和の大津波とフクギ屋敷林との関連性を調べる取り組みを、石垣市白保の集落で開始した。同調査を石垣島で行うのは初めて。真栄里と平得集落でも予定している。大津波以前から生育するフクギがどれくらいあるか調べ、大津波への耐性を明らかにする考えだ。

 同研究室はこれまで本島や粟国島、渡名喜島などフクギの巨木調査を実施。郡内では竹富島、小浜島、波照間島、与那国島で樹齢50年以上のフクギを対象に測量調査を行っている。

 白保集落で行われる調査は、各居住区の敷地にある直径5㌢以上のフクギが対象。集落内には約3000本余りのフクギが確認されており、同研究室は10月末まで、地元ボランティアの協力を得て調査する。

 調査方法は樹高や樹木の位置、地上高30㌢と同120~130㌢でフクギの幹の直径を測定、推定樹齢を算出するなどして明和の大津波以前から生育しているかどうか確認していく。

 仲間名誉教授によると、フクギは他の樹木に比べて根の張り方が強く、近くのフクギが互いにスクラムを作って群落になる特性を持つ。「過去の強い台風や明和の大津波にも負けない耐性を持っている」と分析、「フクギは古くから島しょ地域の防災機能を担っており、景観や観光資源の両面も持ち合わせている。適所にフクギを配置すれば、家だけではなく集落全体を災害から守る防災林としての有効活用が見込まれる」と期待する。

  • タグ: フクギ大津波耐性解明琉球大学農学部森林政策学研究室
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