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旧大浜町浄水場跡 希少種生物を確認 関係者が現地調査

空港アクセス道路予定地周辺にあるヤエヤマシタンを確認し、ほかの保全種なども調査する松島昭司委員(中央)ら=24日午前

空港アクセス道路予定地周辺にあるヤエヤマシタンを確認し、ほかの保全種なども調査する松島昭司委員(中央)ら=24日午前

文化財指定建議書承認

 県が整備を進めている空港アクセス道路予定地にかかっている「(仮称)旧大浜町浄水場跡」の文化財指定を求める建議書が石垣市教育委員会の定例会で23日に承認されたのを受け、市教委文化財課や市文化財審議会、市環境課の職員らが翌24日、現地調査を行い、以前同予定地周辺で確認されたヤエヤマシタン群落や他の保全種の有無などを調べた。今後も随時、調査を行っていく計画。

 同課によると、今回の調査でヤエヤマシタンは100本余りが見付かったが、他の保全種は確認できなかった。

 同行した環境課の前底正之課長は「空港アクセス道路予定地であるないにかかわらず、守っていくべき大事な自然環境ではないかと思う」と強調。

 施設については、国際協力機構(JICA)の研修員などが浄水場を視察していることに触れ、「島しょ国の水道行政を考える上でも注目されている。石垣島でかつて使われていたことを見学できるという意味で、国際的にも価値がある」と述べた。

 この日の調査では、県指定の天然記念物で、環境省のレッドリストで準絶滅危惧となっているコノハチョウを確認。昆虫や生き物に詳しい同審議会の島村賢正委員は「バンナ岳や於茂登岳など山の辺りに生息しているチョウで、こんな場所にもいるのかと驚いた。今回は生き物があまり確認できなかったが、夜に調査をすると、ほかの動物も見ることができると思う」と述べた。

 植物に詳しく、以前、同所のヤエヤマシタンを視察したことがある前津栄信さんは「自生なのか植えられたのかはまだ分かっておらず、今後調査する必要があるだろう。ヤエヤマシタンは日本の中で八重山にしかなく、本当に貴重で歴史を物語る希少種。残していくべきだ」と重要性を指摘している。

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