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台風16号 住宅一部損壊66戸

屋根の一部が飛ばされた北組爬龍船保管庫。漁業者らが修復に当たる=18日午後、久部良

屋根の一部が飛ばされた北組爬龍船保管庫。漁業者らが修復に当たる=18日午後、久部良

窓ガラスが割れて水浸しとなった飲食店。たまった水を水切りワイパーではき出す=18日午後、久部良

与那国に大きな爪痕 農作物など被害3000万超

 【与那国】非常に強い台風16号の直撃から一夜明けた18日、与那国島では大きな爪痕が確認された。町の調査によると、屋根が飛んだり、ガラス窓が割れたりする住宅の一部損壊が66戸となり、サトウキビなどの農作物や道路など土木関連施設を中心に3082万円の被害が出ている。石垣市の被害は約800万円でオクラや花卉(かき)など露地栽培の農作物が主。竹富町では職員が各島に出向いており、19日以降に被害結果がまとまる。

 与那国町では住宅の一部損壊が祖納48戸、久部良15戸、比川3戸。ほかに倉庫などの損壊50件、車両被害3件もあった。

 各施設の被害では農作物1033万円、土木関連施設1099万円、公共住宅294万円が大きい。土木関連では道路ののり面やガードレールの崩壊、農作物ではサトウキビ、長命草、バナナなどに被害が出ている。

 久部良では北組爬龍船保管庫のトタン屋根の一部が飛び、近隣住宅や飲食店の窓ガラスが割れ、電柱も倒壊。目撃した住民は「南向きの風に変わり、トタンが剥がれ、電線に引っかかり、電柱が倒れてしまった」と話した。

 一方、13日以降、台風の影響でフェリーが入港していないため、野菜やパン、牛乳などの食品が品薄状態となっている。

 外間守吉町長は「昨年の台風と比較すると足が遅く感じた。人的被害などがなく、ほっとしているが、サトウキビなどの農作物の被害を懸念している。ことしは台風が来ないよう願掛けしていたのだが」とため息をついた。

■「もう勘弁して」

 後片付けに住民疲労

 「もう勘弁して」。最大瞬間風速66.8㍍の猛烈な風が吹き荒れた台風16号の通過から一夜明けた与那国島。吹き飛ばされた屋根、粉々に散った窓ガラス、倒れた樹木、折れた枝などが散乱し、台風一過の跡がくっきりと残った。住民は昨年の台風21号で大きな被害を受けたばかり。疲れた表情で後片付けに追われた。

 久部良の飲食店で働く米城沙織さん(32)は17日正午ごろ、店の様子を見に行くと、窓ガラスが割れて店内がめちゃくちゃに。「音響設備も潮でやられた。まさかここまで被害が出るとは思わなかった。営業再開のめどはたっていない。台風はもういい、勘弁してほしい」とうんざりとした表情。 

 住民によると、最接近した午前11時以降、東から南、その後西に変わった吹き返しの風で被害が出たという。

 久部良で漁業を営む男性(58)は「午前11時ごろに風が弱まり、船の様子を見に行ったら、30分もたたないうちに、南西から吹き返しの風が吹いてきた。ものすごい風だった。ことしはこの台風で終わってほしい」と願った。

 祖納の新崎長吉さん(74)宅では、昨年の台風21号でトタン屋根が損壊、修繕したが、今回の台風でまたも屋根の一部が吹き飛ばされ、床の間とフローリングの部屋が水浸しに。

 妻の美智子さん(73)は「今回の台風は雨が多かった。雨漏りしていると思ったら、すぐに部屋中が水浸しになったので窓を開けて外に水を汲みだした。自然とはケンカしても勝てない」とあきらめ顔だった。

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