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旧大浜町浄水場施設 文化財指定を調整へ 「歴史的に残すべき」

旧大浜町の浄水場施設(仮称)の当時の配水管について、松島昭司委員(右)から説明を受ける市文化財審議会の委員たち=9日午後、石垣市宮良

旧大浜町の浄水場施設(仮称)の当時の配水管について、松島昭司委員(右)から説明を受ける市文化財審議会の委員たち=9日午後、石垣市宮良

市文化財審議会 空港アクセス道予定地で確認 県、変更できず動向注視

 石垣市文化財審議会(石垣博孝委員長、委員10人)が指定候補物件として検討している石垣市宮良の旧大浜町浄水場施設(仮称)が空港アクセス道路予定地にかかっていることが分かった。9日午後、同施設を視察した同審議会の委員らは「歴史的にも自然環境的にも残すべき価値がある」として、文化財指定に向けて調整する方向性を確認した。同道路の整備を進めている八重山土木事務所の東浜安邦所長は「文化財指定に向けての動きを注視していきたい」と述べるにとどめている。

 同施設を指定候補物件として提案した同審議会の松島昭司委員によると、同施設は1957年から60年まで3年間かけて造られ、大浜や平得、宮良、白保などまで配水。64年6月1日の石垣市と大浜町の合併に伴う水道行政の一元化で使用されなくなった。

 市教育委員会文化財課によると、当時、夜勤の人が詰めていたとされる事務所以外のろ過池、滅菌室、配水池などのある範囲がアクセス道路予定地にかかっているという。

 委員らによると、同施設の周辺には松林やヤエヤマシタンなど貴重な植物が自生しているほか、ヤエヤマニイニイなどが多く生息しており、「自然や人間生活の歴史などを考える上で貴重な場所。残すべきだ」「大浜町があった証であるし、当時の建築技術などを知る上でもいい施設」など、文化財指定を望む声が相次いだ。

 同審議会が同施設を指定候補物件として検討しているという報道を受け、同事務所は8日付で「アクセス道路は公益性が大きく、八重山圏域の住民から早期の完成が切望されている重要な幹線道路。当施設を避けたルート変更はできず、施設の移設も困難。指定された場合、供用開始が大幅に遅れる」として、当施設を指定文化財候補として取り扱うことへの配慮を求める旨の文書を市教委の石垣安志教育長と同審議会の石垣博孝委員長宛てに送付している。

 結果として同審議会に受け入れられなかったことに対し、東浜所長は「残念。指定までの動きを見ていきたい」と話している。

  • タグ: 石垣市文化財審議会旧大浜町浄水場施設
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