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民間機への影響懸念 陸自の離着陸で環境変化

スケジュールボードに赤く記された自衛隊機の利用予定を確認する職員=22日午後、与那国空港内町空港課

スケジュールボードに赤く記された自衛隊機の利用予定を確認する職員=22日午後、与那国空港内町空港課

駐機スポットに到着した陸上自衛隊第15旅団の輸送ヘリ「CH-47JA」=22日午後、与那国空港

与那国空港、安全管理「役場は限界」

 【与那国】陸上自衛隊沿岸監視隊の配備に伴い、自衛隊機が与那国空港を利用するケースが目立っており、離着陸は昨年4月から今年2月末までに118回になっている。2000㍍の滑走路1本と2つの駐機スポットがある同空港には航空管制官は常駐しておらず、町空港課は「管制業務機能がないので、常に職員が安全管理に神経をとがらせている」としているが、島内では自衛隊賛成の町民からも「自衛隊機のトラブルで民間機が駐機できないケースが出たら困る」と懸念の声が出ている。(砂川孫優記者)

 同空港は通常、琉球エアーコミューター(RAC)の石垣便と那覇便が1日に合わせて8回離着陸する。

 町空港課によると、同空港に昨年4月からことし2月末までに離着陸した自衛隊機は、陸上自衛隊西部方面隊の固定翼機、ビーチ350と、陸上自衛隊第15旅団の輸送ヘリ、CH-47JA、航空自衛隊那覇基地の中型輸送機、C-1。

 1カ月ごとでは、隊発足に向けた準備が本格化した2月は34回の離着陸があった。3月と4月は30回程度となる見通し。駐屯地が開設する4月24日はこの日だけで16回が予定されている。

 2月までの11カ月間について離着陸回数を月平均にすると、10・7回。空港が過密化しているとまではいえないが、駐機スポットが民間機で埋まっていたところに陸自ヘリが着陸し、滑走路で待機するといったケースも発生している。

 与那国空港には石垣と那覇を結ぶ定期便が1日4便就航。㈱フジドリームエアラインズ(FDA)のチャーター便が初就航した22日には、FDA機が空港を後にした16分後、陸自ヘリが着陸し、隊員が荷物を運び出す姿がみられた。

 与那国への自衛隊配備に賛成だという観光業界の50代男性は「自衛隊機のトラブルで民間機が駐機できないケースが出たら困る。自衛隊と共用する空港は反対」と漏らす。

 同空港は、大阪航空局石垣空港出張所が入所する南ぬ島石垣空港とは違い、管制塔はなく、航空管制官も常駐していない。このため、町空港課によると、離着陸時は同課職員と那覇空港の航空管制運航情報官、パイロット、航空会社の職員が無線でやりとりをしている。自衛隊機も同様に行われる。

 町空港課の譜久嶺弘幸課長は「空港の利用環境が変化し、課が担う業務内容も変化してきた。情報のやりとりが増え、空港も混雑している。自衛隊機の利用が多いのは4月までと予想されるが、その後は不透明だ。管制機能がないので、常に職員が安全管理に神経をとがらせている。町役場が行うには限界がある」と話している。

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