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高校野球 八重高、21世紀枠逃す

黒島直人教頭から21世紀枠に漏れたとの報告を受け、厳しい表情をみせる八重山高校野球部の仲里真澄監督とナインら=29日午後、八重山高校グラウンド

黒島直人教頭から21世紀枠に漏れたとの報告を受け、厳しい表情をみせる八重山高校野球部の仲里真澄監督とナインら=29日午後、八重山高校グラウンド

「夏は必ず甲子園に行く」と力強く誓う友利有也主将=29日午後、八重山高校

「選抜がすべてではない」 夏こそ必ず甲子園へ

 第88回選抜高校野球大会(主催・日本高校野球連盟、毎日新聞社)の出場校が29日決定し、春、夏を通して初の甲子園出場が懸かった八重山高校は21世紀枠3校からもれ、同枠補欠校の2番手となった。八重山勢として2006年に春、夏連続出場を果たした八重山商工以来、10年ぶりの甲子園に期待がかかったが、出場を逃した。

 21世紀枠特別選考委員会によると、東海、北信越以東の東日本では釜石(岩手)、近畿以西の西日本では小豆島(香川)を満場一致で選出。地域を限定しない3校目は東西で評価が高かった3校を中心に検討、最終的に多数決で長田(兵庫)に決まった。

 友利有也主将は「九州で4強を逃した時点で夏を意識して取り組んできた。選抜がすべてではない。夏は必ず甲子園に行く」と決意。

 仲里真澄監督は「力でつかみ取って甲子園に行けということ。われわれこそ甲子園にふさわしいことを証明しよう。実力で夏に集大成で聖地に立てるチームをつくり上げる」とナインを鼓舞した。

 八重高は昨年8月の第42回県高校野球新人中央大会で初めて頂点に立つと、第65回県高校野球秋季大会でも、夏の甲子園出場校の興南高校を決勝で下して初優勝を飾った。

 県代表として甲子園の切符を懸けて初めて挑んだ第137回九州地区高校野球大会では、初戦の2回戦で鹿児島城西(鹿児島2位)を退け、8強入り。選抜出場をほぼ確実にする4強を目前に、準々決勝で秀岳館(熊本1位)に敗れた。

 自力出場を逃したが、郡内唯一の普通校で文武両道を実践。九州大会での実績に加え、校舎建設で1年半にわたり、グラウンドが満足に使用できなかった状況や甲子園出場経験のないことなどが考慮され、九州地区の21世紀枠候補に選ばれていた。

■さらにレベルアップを 仲里監督

 「(又吉)海智、どんなか?」−。選抜高校野球の21世紀枠から漏れたとの報告を受けた後、ナインを集めてミーティングを開いた仲里真澄監督は、数人の選手に心境を聞いた。

 「もう1回、チャンスがある。実力でしか行けない場所」「最後の夏に県1位になるために体を大きくする」「夏はそんな簡単じゃない。体も心も鍛えないといけない」「6連勝するためにレベルを上げないといけない」。選手たちのベクトルは夏に向かった。

 就任6年目を迎えた仲里監督は「これまでで一番、甲子園に近づけたチーム」と語りかけ、「みんな同じ方向を向き、泥臭く粘り強く戦い、やればできるを表現している」と評価。選抜されなかった悔しさを、どれだけバネにできるかがカギだ、と強調した。

 好機を生かし、ピンチをしのぐ。これには「自分はこれだけやってきた」という練習に裏付けられた自信が必要だと説き、「時間はない。今のままでいいのか? 勝ちにつながるあらゆることを行動で示してほしい」とハッパをかけた。

■「春の悔しさ忘れない」 友利主将

 最後の夏、6連勝で県の頂点に立つ目標を再確認した友利有也主将は「県で一番の練習、学校生活、意識が重要」と決意を語った。

 「行きたかった」−。率直な心境を問われ、ひと呼吸置いて答え、「行けるかもという期待の方が強かった」と本音をポツリ。

 春を吹っ切るように、「足りなかったのは実力だけ。やってきたことは間違っていない。力が足りなかったのがすべて」と前を見据えた。

 九州4強をかけ対戦した秀岳館(熊本)を例に挙げ、内野フライの放物線やスイングスピードに全国レベルを感じたという。その秀岳館も明治神宮大会の初戦で敗れ、同校に勝った東邦(愛知)も次戦で敗れたことに「上には上がある」ことを実感した。

 「春の悔しさを忘れず、夏まで信念を貫いて行動で示せるかが大事だ」と意気込んだ。

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