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クラマドガイ6000年前に西表島に生息 半化石の年代測定

分析に使用したクラマドガイの殻=2015年8月21日(小菅丈治さん提供)

分析に使用したクラマドガイの殻=2015年8月21日(小菅丈治さん提供)

国際マングローブ協会

 国際マングローブ生態系協会主任研究員の小菅丈治さんと東京大学大気海洋研究所の横山祐典教授はこのほど、西表島東部の仲間川や前良川のマングローブ林で見つけた化石になる前のクラマドガイの年代測定を初めて行い、4500~6000年前の西表島沿岸に生息していたことを明らかにした。

 クラマドガイは干潟ではなく、水深2~10㍍付近の海底に生息する特徴があり、小菅さんらは測定結果から西表島のマングローブ林は内湾の浅い海底だったと推定できる根拠を得たとしている。研究は宇流麻(うるま)学術研究助成基金を得て実施。今後、論文として結果を公表する予定という。

 小菅さんによると、クラマドガイはフィリピン以南に分布する熱帯性の二枚貝の一種。薄い殻を持ち、大きさは15㌢程度。西表島のマングローブ林周辺では、クラマドガイの古い貝殻は見つかっているが、生きた貝は確認されていない。

 年代測定の結果から、発見場所は当時は水深のある内湾だったが、海水面の変動や、土砂の流入によって徐々に埋め立てられ、干潟へ変化したと推定されるという。

 小菅さんによると、八重山諸島の海岸には、現在生息していないオオジャコやセンニンガイなど熱帯系の貝類の古い殻が見つかっており、かつて熱帯に近い環境条件が備わっていたが、その後絶滅したと考えられるという。

 小菅さんは「この研究は過去の西表島の浅い海の広がりや島の大きさなどについて推定する新しい根拠となる。今よりも熱帯色が強かった海の状態についてさらに理解を深められると思う」と期待している。

  • タグ: クラマドガイ仲間川前良川国際マングローブ生態系協会
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