新庁舎位置、住民投票条例を可決 12月市議会最終本会議
- 2015年12月12日
- 政治・行政
現地か旧空港跡地か 来年2月末までに実施
石垣市議会(知念辰憲議長)は11日、12月定例会最終本会議で、現地か旧空港跡地かのいずれかを選ぶ二択方式の新庁舎建設位置を問う住民投票条例案を賛成多数で可決した。選択肢に八重山病院跡地を加える修正案も提出されたが、賛成少数で否決された。病院跡地は市が行った市民アンケートで2番目に多かったとされている候補地。今後、市民から選択肢への追加を求める声が出てくることも予想される。
条例では、市長は公布の日から60日以内で投票日を定めなければならない。市は、議会から送付を受けた日から20日以内に公布しなければならず、総務部によると、投票日を確定した上で公布する予定という。投票は遅くとも来年2月28日までには行われる見通しだ。
中山義隆市長は本会議終了後、「議会の可決は尊重しなければならない。日程を調整し準備していきたい。投票に向けてはすべての情報を出していきたい」と述べた。
市は24日、新庁舎建設基本計画策定委員会から現地を建設地とする答申を受けるが、住民投票の結果も参考に建設地を正式決定し、年度内に基本計画をまとめる予定だ。
本会議では、二択方式の条例案に対し、我喜屋隆次氏が病院跡地を追加する修正動議を提出したが、6対13の賛成少数で否決。原案は14人の賛成で可決された。
病院跡地を推す市民の1人は「病院跡地がいいという市民もいるのに、議員の判断で選択肢から外すのはどうか。住民投票は幅広い意見を聞くための手段。病院跡地も選択肢に入れるべきだ」と話した。
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