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県立図書館八重山分館 閉館から3年7カ月、課題今も

閉館から3年7カ月が経過し、8万冊余の蔵書が置かれたままになっている県立図書館八重山分館=13日午後

閉館から3年7カ月が経過し、8万冊余の蔵書が置かれたままになっている県立図書館八重山分館=13日午後

今後の在り方、蔵書の劣化、警備費支出… 先行きは不透明

 閉館して3年と7カ月が経過した県立図書館八重山分館。開館時から行っている警報器での警備は閉館後も継続中で、閉館してから先月までに139万3200円の費用が支払われている上、閉館後の図書サービスの在り方を検討する八重山広域図書館協議会の設置も実現していない。行政と市民の議論が長引くほど警備費がかさみ、蔵書の劣化も進むことになり、市民からは「(警備費は)税金の無駄遣い」「早くしないと本が古くなる」など早急な対策を求める声が上がっている。(松井弥恵子記者)

 蔵書や同館内の状態は昨年6月、石垣市立図書館協議会(松村由利子会長)の委員らが同館を視察した際、1階書庫で背表紙にかびの生えた資料があったほか、2階閲覧室のいすにも傷みが確認された。

 さらに、ことし8月に襲来した台風15号の影響で窓ガラスが割れ、現在、ベニヤ板をはめ込んで応急処置をしている状態という。

 八重山教育事務所の職員が週に2回程度、クーラーを付けたり、換気を行ったりしているが、蔵書の劣化は進んでいるとみられる。

 同課は蔵書を早めに活用するため、郡内の学校や公民館などに寄贈し、分散させることも視野に入れている。ただ、議会録など八重山圏域に関わる貴重本約7000冊をめぐって3市町の要望が競合しており、担当者は「調整が必要。貴重本以外の資料から先に各施設に寄贈できないか考えている」と話している。

 協議会の設置については閉館後、準備会を開いて行政側と同館の存続を求める会(大田静男代表世話人)が会則案などについて協議したがまとまらず、昨年1月を最後に開かれていない。

 大田代表世話人は「(会則案など)出すべきものは出してきた。市長が出てきて今後どうしたいかを私たちと話す以外にない」と言い切り、行政側からの働きかけを待つ考えを示した。

 蔵書については「早くしないとどんどん古くなってしまう。郡内施設に分散するようなことになってしまったら二度と資料は集まらない。郷土資料館のようなものを造って保管し、一般人が見られるようにすべきだ」と指摘した。

 市立図書館の野底由紀子館長は「何らかの形で話し合いを持たなければと思っている。働きかけていく予定はあるが、日程については決まっていない」と述べるにとどめた。

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