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サンゴ、ふるさとの海に 玉川学園の児童生徒が移植

石垣島でサンゴ養殖の研修を受ける玉川学園の児童生徒ら=8月26日、石垣市内(八重山漁協サンゴ養殖研究班提供)

石垣島でサンゴ養殖の研修を受ける玉川学園の児童生徒ら=8月26日、石垣市内(八重山漁協サンゴ養殖研究班提供)

川平底地沖 研究5年目、初の取り組み

 八重山漁協観賞用漁業部会サンゴ養殖研究班(小林鉄郎さんら3人)から提供を受け、玉川学園(小原芳明学園長、東京都町田市)の児童生徒26人が大きく育てたサンゴ(ミドリイシ)がこのほど、石垣市川平底地沖に移植され、ふるさとの海に戻った。研究班によると、島外で飼育されたサンゴが石垣島の海に移植されるのは今回が初めて。

 幼稚園から高校まで一貫教育を行っている同学園は、文科省のスーパーサイエンスハイスクールの指定を受け、研究課題の一つとして5年間、サンゴの研究に取り組んでいる。現在は小学5年から高校3年までの児童生徒26人が携わっている。

 「石垣島のサンゴを自分たちの手で大きく育て石垣の海に還(かえ)す」を目標に、同研究班の指導を受けながら石垣島で研修したり、専門家のアドバイスを受けたりしながら校内の水槽でミドリイシを飼育してきた。

 4年間は、水槽内でコケの発生を抑えられなかったり、照明の強弱の加減が分からなかったりと失敗の連続。昨年、水槽を専門に扱う業者の協力で飼育環境を強化、昨年2月に提供を受けた5㌢程度のミドリイシ約30本を15㌢程度にまで成長させることに成功した。

 このうち8本を石垣島に空輸、同研究班のメンバーが10月2日、底地沖に移植した。

 同学園で研究を担当した市川信(まこと)教諭は「水槽でサンゴを育てるのは難しく、失敗を繰り返してようやく実現した。子どもたちは、サンゴが自然の絶妙なバランスの上に成り立っていることを肌で感じることができた」と話した。

 小林さんは「島外の方々が石垣島のサンゴに興味を持ち、学校を挙げて本格的に取り組んでくれたことは大きな意義がある。サンゴの価値も分かってもらえたと思う。教育旅行でこうした学習、研修ができる島だということを知ってもらうきっかけになるのではないか」と期待した。

  • タグ: サンゴ玉川学園
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