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地域説明会スタート 役場位置問う住民投票 竹富町

西表島大原への役場移転を求める要望の声が挙がった西表西部地区での地域説明会=2日夜、祖納公民館

西表島大原への役場移転を求める要望の声が挙がった西表西部地区での地域説明会=2日夜、祖納公民館

川満町長「将来考え、判断を」 

 【西表】今月29日に予定されている「竹富町役場の位置についての意思を問う住民投票」に向けての地域説明会が2日から始まり、初日は船浮地区と西表西部(干立、祖納、白浜)地区で開かれ、合わせて98人が参加した。説明会では「役場は行政区域内にあるべきだ」など西表島大原への早期移転を要望する意見の一方、環境への負荷や各離島との海上交通ネットワーク構築を不安視する意見もあった。住民説明会は13日までに町内10カ所で予定されている。

 説明会には町側から川満栄長町長、勝連松一企画財政課長ら5人と町新庁舎建設のあり方検討有識者委員会の上妻毅委員長が出席。

 町側が石垣市内(現敷地)と西表島大原(離島振興総合センター北側隣接地)に役場を設置した場合、両方のメリットやデメリット。これまでの役場移転に関する経緯、有識者委員会の意見や提言の内容、庁舎整備の基本方向、今後のスケジュールなどを説明した。

 住民の利便性については、各離島の海上交通が構築されている現在地に対し西表大原を拠点とした場合、海上交通ネットワークの構築が必要とし、川満町長は「(構築には)時間を要する」と話した。

 防災機能については、津波が発生した場合、海抜約3㍍の現庁舎は「防災拠点として適切でない」と説明。これに対し海抜約10㍍の大原は、県が2013年に実施した津波被害予測調査の浸水予測の範囲外で、建設費全額の借り入れが可能な緊急防災・減災事業の適応が可能とした。

 77人が参加した西表西部での説明会では、地域住民の女性が「役場が地域にないと、職員は町民の痛みを分からない。同じ生活環境で過ごすことが必要」と町役場の大原への移転を要望。川満町長は「移転することで町民の痛みが分かる職員の意識改革に取り組みたい」と答えた。

 また、「町民の生殺与奪にかかわる問題をこんな短い時間で済ませていいのか。資料の内容も不十分。懇切丁寧な説明が必要だ」との指摘もあった。

 船浮地区の説明会には21人が参加。移住者の男性は「西表の自然が好きで移り住んだ人も多い。環境への影響は大丈夫か」と環境変化に懸念を示し、川満町長は「自然は竹富町の宝物。世界自然遺産への登録もあるので、環境に負荷を与えないように取り組みたい」とした。

 説明会の初日を終えて、川満町長は「子どもたちのため、竹富町の将来のためにどうすればいいのか、総合的に考えて判断してほしい」と述べた。

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