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外来種対策連絡会議 試験的に薬剤駆除へ

シロアゴガエルの駆除で薬剤防除を試験的に取り入れることを確認した八重山外来種対策連絡会議=27日午後、国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター

シロアゴガエルの駆除で薬剤防除を試験的に取り入れることを確認した八重山外来種対策連絡会議=27日午後、国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター

西表島での繁殖が懸念されている特定外来生物シロアゴガエル=那覇自然環境事務所提供

シロアゴガエル 西表島で捕獲相次ぐ 早急な対策で根絶可能

 環境省の石垣、西表両自然保護官事務所と林野庁、県、石垣市や竹富町で構成する八重山外来種対策連絡会議(事務局・環境省石垣自然保護官事務所、会員15人)は27日午後、国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターで開いた会議で、西表島上原で個体が確認されている特定外来生物「シロアゴガエル」の駆除に薬剤防除を試験的に取り入れる方針を確認した。同事務所の若松徹上席自然保護官は「開発で外来種の侵入リスクが高まっている。世界自然遺産登録を目指す竹富町では外来種の繁殖は望ましくない」と指摘した。

 シロアゴガエルは9月2日に西表島上原の沈砂マスでオス2匹が初めて捕獲され、その後、10月初めにはオス4匹が捕獲されたほか、複数の貯水池で数匹の個体と卵塊などが確認されている。

 島内で同種のモニタリング調査を行う西表自然保護官事務所によると、上原地区で整備が行われている土地改良区周辺の沈砂池や畑地で相次いで個体が確認されており、担当者は「土地開発で島外からの建築資材に紛れて侵入した可能性が高い。現状は繁殖が進んでいる」と説明した。

 根絶に向け試験的に実施する薬剤防除では、生息場所の沈砂池に人体に影響しない塩素剤を投入するほか、半径25㍍の樹木などにクエン酸を散布。沈砂池から対象種以外の小動物や在来種は別の水場に移動することも確認した。

 環境省の石垣、西表自然保護官事務所は「西表での繁殖は初期の段階。早急な対策をすれば根絶は可能」とした上で、薬剤による小動物や在来種への影響については「やむを得ない」との見解を示した。

 竹富町自然環境課の担当者は「生息場所の分布が広がり、定着期にある。土地改良区周辺の沈砂マスでは生存しにくい対策を講じる。薬剤投入時は近隣住民への周知も必要」と話した。

 同対策連絡会議は、郡内に生息する外来種生物と植物の防除、侵入防止対策を目的に同日発足。毎年6月に会議を開き、今後は有識者を招いて生態や効果的な対策を検討する考え。

  • タグ: 石垣、西表両自然保護官事務所シロアゴガエル
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