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「よく聞くけど実際はあまり知らない」と

 「よく聞くけど実際はあまり知らない」という世代が多くなったハンセン病。正しい知識を広め国家賠償訴訟の周知を図るシンポジウムに参加した▼ハンセン病補償法により療養所に入所していなかった回復者も賠償一時金や給与金を受けられる制度があるが、補償を求めることができる期限が来年3月末と迫っており県内では約400人が未請求だという▼八重山のハンセン病問題を考える会の大田静男代表によると、郡内にも在宅治療者がいたが申請者はわずかで制度が分からない、知っているが名乗り出られない人もおり悩みを相談できる窓口が必要だと訴える▼回復者たちが、わだかまりを感じることなく暮らせる社会には至っていない。いまだ根強い偏見に、親族に迷惑がかかるかもしれないからと故郷に帰り難い方も。島を離れ帰りたいと思っている回復者が帰ってこられる島であってほしいのだが▼「石垣に帰るのは恐ろしかった」という関西で語りべ活動に取り組む宮良正吉さんは「59歳まで過去を隠し続けた。これまでの出来事から何事も頭で分かっても体が理解できなかった」と振り返る▼宮古南静園退所者の知念正勝さんは「社会も悪いが当事者も悪い。逃げずに立ち向かう勇気が必要だし、自らが声を上げ正しい知識を訴えることが大事」と、とつとつと語る言葉が心に残った。(辻本順子)

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