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復旧と被災者支援に万全を

台風15号、八重山全域に大きな爪痕

 ■瞬間風速過去最大の71㍍

 台風15号は23日から24日にかけて八重山を直撃、大きな爪痕を残した。最近では2006年9月の台風13号以来9年ぶりとなる直撃で、被害も同台風に迫るものになりそうだ。きょう26日の旧盆入りを前に、一時八重山全域の8割に及んだ停電で住民生活や経済活動はまひしており、早急な復旧ときめ細かな被災者支援が望まれる。

 石垣島地方気象台によると最大瞬間風速は市内登野城で71㍍を観測。これは1977年の台風5号ベラの70・2㍍をしのぐ過去最大の記録で、さらに今でも記憶している人は多いだろう9年前の13号台風で観測した西表の69・9㍍、石垣の67㍍を上回る記録だ。

 この強烈な台風で電柱や大木がなぎ倒され、ホテルに駐車中の車が次々横転、民家でも屋根が吹き飛ぶなど、台風に慣れた地元の人たちも久しぶりに怖い思いをした。しかしそれ以上によもやの台風に遭遇した観光客らは、停電の上に強風で揺れるホテル内でさらに怖い思いをしただろう。

 ■キビなどに大きな被害

 これまでの最大瞬間風速歴代1位だった台風5号では、死者・不明6人、住宅の全半壊450戸、農作物被害約60億円と未曽有の被害を出し、同台風以来という2006年の台風13号では、幸い死者や行方不明はなかったものの57人が重軽傷、住宅も石垣市と竹富町では76戸が全半壊した。

 そしてライフラインも約200本の電柱がなぎ倒されて石垣は全島の約8割の1万9千世帯が停電、断水や電話の不通も長く続いた。

 今回の台風15号は、住宅の全半壊や農水産業の被害などその詳細は数字的にまだ把握できていないが、農作物はサトウキビを中心に相当な被害が予想されている。

 最近の八重山の台風被害は、各家庭や事業所などで年々対策が進んでいるため、1970年代以前のように死者が出たり、住宅が壊れたりなどの人身や建物などの被害は少なくなった。代わって住民生活と経済活動に大きな支障を与えているのが「停電」だ。

 ■今は停電対策が台風対策

 暮らしの隅々に電化が進み、停電になるとテレビは見えないし、クーラーも使えず、台風対策で閉め切った部屋で暑い思いするなど不便この上ない。いわば最近の「台風対策」といえばそれは「停電対策」と言っていい。

 今回の台風でも石垣市と竹富町のほぼ全域で最大2万1500世帯が停電した。そのため大半のコンビニやスーパー、給油所、飲食店などが臨時休業に追い込まれた。沖縄電力では本島からの応援部隊と地元業者で懸命に復旧に当たっているが、まだ大勢の人々が不便な生活を強いられている。

 停電対策は13号台風以来、沖縄電力も強度の強い電柱に立て替えたり、電線や主要管路を地下埋設したりしているが、今回も全域で停電となった。

 海や空の足が台風で完全にストップするのは安全面でやむを得ない面もあるが、停電は対策次第で最小限に抑えることは可能なはずだ。宮古では電線の地下埋設が進んでいるという。八重山も行政側と沖縄電力で対応策を協議し、できる手だてを講ずるべきだ。

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