八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

平和な島に波風立てないで

沖縄は“軍事要塞(ようさい)化”で基地だらけ

■3万5千人が新基地ノー

 石垣島もいよいよ自衛隊の配備をめぐり市民同士が賛否で対立する、そういう嫌な時代を迎える。中山義隆市長が事前に調査を断ってくれなかったのが残念だ。対立は禍根としこりを残す。中山市長は、スローガンに掲げる「日本一幸せあふれる石垣市」にするためにも、無益な対立を引き起こす自衛隊配備はぜひお断りしてほしい。

 ことあるごとに沖縄の基地負担軽減を強調する政府だが、やっていることは全く逆だ。現在も日本の74%の巨大な米軍基地が居座るが、そこに新たに恒久的な米軍基地建設を名護市辺野古で強行している。

 この「辺野古」押し付けでは17日、3万5000人の人々が那覇の沖縄セルラースタジアムを埋め尽くし、「新基地ノー」と怒りのこぶしを突き上げた。

 米軍のほかに自衛隊も、本島地区11市町村に陸・海・空の39施設、約6200人が配備されている。それに加えて先日、宮古、石垣にも新たに計1200人余の地対空・地対艦ミサイルを備えた自衛隊の配備計画が示された。   中国は何がどう脅威なのか

 本土復帰43年の節目の15日は、県内各地で「基地のない沖縄」を求めて平和行進が行われた。しかしその願いはむなしく沖縄は日米で“軍事要塞化”が進み、基地負担は逆に増える一方だ。それはいざ有事となれば、日米の基地が集中する宮古、八重山を含む沖縄が真っ先に標的になるということだ。

 しかしなぜ沖縄に基地が集中するのか。そこにはかつての米ソ冷戦時代からなぜか戦略上の重要拠点を押し付けられ、現在は尖閣諸島を含む東シナ海で活動を活発化させる中国の脅威を念頭に、政府として日米同盟強化で中国を封じ込めるためということがある。

 しかし政府が言うように中国はどこがどう脅威なのか。たかが尖閣のために中国が国のすべてを失ってでも戦争を仕掛けてくるというのだろうか。

 中国が尖閣の領有権問題で態度を激化させたのも、日本が突然国有化したのが始まりだ。それだけに与那国に続いて宮古、石垣にも自衛隊が配備されれば、それは「抑止力」になるどころか、より一層緊張状態を高める。

■石垣配備に必然性なし?

 米国に隷属する安倍政権は、自衛隊を世界のどこにでも派遣できるよう安保政策を大転換。これにより「平和国家」の日本も、今後テロや戦争に巻き込まれる可能性が出てきた。

 そういう中で地対空、地対艦ミサイル部隊を備えた石垣約550人、宮古約750人の自衛隊が配備されるということは、それだけ脅威が増すことになる。そういう国の脅威の押し付けはいずれも断固拒否するべきだ。特に石垣は部隊の司令機能を宮古が担い、配備の必然性は高いと思えない。それをあえて望んで配備させるべきでない。

 自衛隊賛成派は、「国を守るには有事への備えが必要」と強調する。しかしいざ戦争となれば、米国が中国と戦ってまで尖閣を守ってくれるかは、多くの識者が疑問視するところだ。それだけに政府やすべての政治家がなすべきは、巨額の税金を投入しての軍事偏重による「有事への備え」でなく、「有事を防ぐ」外交努力のはずだ。

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム