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値上がりで利用激減 貸し切りバス料金

本年度から県内の貸し切りバス運賃が一律に完全移行した=1日午後、市内バス会社

本年度から県内の貸し切りバス運賃が一律に完全移行した=1日午後、市内バス会社

遠足や社会見学も徒歩で 修学旅行などにも影響か

 貸し切りバスの料金が本年度、新運賃制度に基づく県の公示運賃に完全移行し、事実上値上がりとなったことを受け、市内の小中学校では春の遠足や社会見学でバス利用を控え、歩いていける範囲内に目的地を変更する動きが出ている。市街地の学校からバンナ公園まで貸し切りバスを利用する場合、運賃はこれまで約1万円だったが、本年度からは約2万5000円に上昇。この時期フル稼働で運行していたあるバス会社は利用の申し込みが激減し、「例年だと申し込みが多く、断りを入れることもあった。今年も往路か復路のどちらかでもバスを使ってもらえればと思ったが、甘かった」と影響を痛感。今後も修学旅行などに影響が出そうだ。

 市内の小学校では春の遠足で、バンナ公園や民間の観光施設などを訪れることが多かったが、本年度は徒歩圏内の施設や公園に目的地を変更するケースが目立った。

 例年通りの行き先にした学校では、保護者の負担額が1.5倍から2倍に膨らんだ。校長の一人は「(負担増は)厳しい」と渋い表情。別の校長は「来年度は歩いていける範囲に変更することも含めて目的地を検討したい」と語った。

 市内のバス会社は割安な利用方法を提案するなどして対応。ある会社では「(新制度に完全移行した)影響で申し込みが減ったのは確かだが、半減とまではいかなかった。利用者に新運賃制度への理解をお願いするしかない」と話す。

 影響は小学校が沖縄本島で行う修学旅行にも広がるおそれがある。一部の保護者によると、保護者の負担増を抑えるためにコースや見学地の変更などを検討する学校もあるという。

 八重山地区PTA連合会の新川清孝会長によると、保護者の間でも今回の「値上げ」に対する関心は高く、「賃金がなかなか上がらない中での(新制度移行)は単純に負担増だ」として、市など関係先への要請も検討していく考え。

  • タグ: 貸し切りバス新運賃制度
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