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農業用水の確保に苦慮 収穫見込みもマイナス修正

農業用水の確保に向けて大富集落内のわき水に設置されたポンプ=提供・町農林水産課

農業用水の確保に向けて大富集落内のわき水に設置されたポンプ=提供・町農林水産課

竹富町内の渇水で サトウキビなど農作物

 少雨傾向が続き西表島の一部で夜間断水を実施している竹富町内の各離島では、農業用水の確保にも苦慮する状況が続いている。町農林水産課によると、農業用水の状況は地域により大きく異なるが、波照間島では、収穫期を控えたサトウキビが、散水だけではほ場全域をカバーできず、波照間製糖工場では生産量の当初見込みから大幅な減産を見込んでいる。

 同工場によると、同島には大型の貯水池2基が整備されているが、散水だけでは畑の中央部まで水が行き届かないためキビの生育が悪く、9月の中間調査で1万472㌧を見込んでいた生産量は、現在行っている再調査で「8000㌧を下回るかもしれない」と大幅な減産が予想されている。

 また、上水を農業用水に活用している西表島大富地区では、今回の渇水で農業用水に上水を回せなくなったことから、町農水課が1日、集落内のわき水にポンプを設置し、農業用水を確保している。

 同島西部地区では畜産用の水が不足。地元農家は、ポンプやタンクを活用し、わき水や河川からの取水で急場をしのいでいる。町では借入費を助成している。

 黒島は、牧草が育たず厳しい状況が続いており、町は牧草ロールの購入・運搬に一定の金額を補助している。

 町農水課の野底忠課長は「今は1日も早くまとまった雨が降ってくれることを祈るしかない」と厳しい表情。

 田城仁課長補佐は「貯水池の水がなくなるような事態は想定していないが、水道が隔日断水になるようならば、農業用水の運搬・確保も視野に検討していかなければならない」と話した。

 石垣島地方気象台によると、3カ月間(8~10月)の西表島大原地区の降水量は平年の744.5㍉に対して167.0㍉(22.4%)、上原地区は750.4㍉に対して181.5㍉(24.2%)と平年値を大幅に下回っている。

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