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総事業費90億円超 黒糖製造工場の整備

黒糖を製造する郡内4製糖工場の施設整備は小浜製糖工場を皮切りに始まった=資料・2012年3月28日

黒糖を製造する郡内4製糖工場の施設整備は小浜製糖工場を皮切りに始まった=資料・2012年3月28日

増産が課題 郡内4施設で15年中に完了

 黒糖(含みつ糖)を製造する郡内4製糖工場(小浜、波照間、西表、与那国)の新築工事が2015年で完了する。竹富町(川満栄長町長)は11年度に小浜、12年度に波照間で整備が完了。本年度は西表で整備する。与那国町(外間守吉町長)も14年度予算で整備費約23億余円を計上、15・16年期操業に向けて建て替える計画で、来年中には両町で総事業費93億円以上をかけた郡内4製糖施設の整備が完了する。

 郡内4製糖工場は、いずれも築30~50年が経過。老朽化が著しい一方、不安定な生産量と安価な外国産黒糖の輸入で市場価格に左右され、厳しい経営を強いられてきた。

 10年度に小浜製糖の操業継続が難しくなったことから、11年度に県の補助を受けて竹富町が新工場を建設。運営をJAに委託する形で、郡内の黒糖工場の建て替え事業が始まった。工場建て替えには沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)事業を活用。竹富町内では13年度までに小浜と波照間の建て替えが完了。11年度操業から小浜、13年度操業から波照間が稼働している。今年着工する西表製糖工場も14年度操業から稼働が計画されている。

 一方、与那国町も15年度操業からの稼働に向け、本年度から施設整備に着手する計画。

 県内各離島の新工場建設が進む中、県黒砂糖協同組合・県黒砂糖工業会(西村憲理事長)は「沖縄黒糖」の地域ブランド化の確立に向けて外国産黒糖との差別化を図ってきた。

 同会の宇良勇業務課長は「数年前(2010年)は黒糖が売れずに大量の在庫を抱えていたが、この1、2年は生産された黒糖、全量を完売し、沖縄黒糖の品質面が評価されている」と話す。

 郡内の含蜜糖工場の13年産のサトウキビ生産実績は、4工場合計で前年産を1500㌧下回る2万3912㌧、黒糖生産量3454㌧と、与那国を除く3地区で減産となっている。

 宇良課長は「品質面で評価されている沖縄黒糖は海外産と価格差があるため、価格に見合う製品を作らなければならない。各離島の製糖工場の整備が進み衛生面の向上も期待できるが、現状では供給が追いついていない面もある」と述べ、各工場の増産を期待した。

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