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新春インタビュー 川満栄長町長

新春インタビューに応じる川満栄長町長=2013年12月19日、町長室

新春インタビューに応じる川満栄長町長=2013年12月19日、町長室

「産業振興につきる」竹富町
視点は町民を優先
下水道事業を導入、波照間島の空路再開へ

■2013年を振り返って

 2013年は町制施行65周年、斜里町との姉妹都市盟約40周年を迎え、町にとって大きな節目の年だった。先人、諸先輩方が困難の中でしっかりと今日の基礎、礎を築いてくれたことに敬意と感謝を表し、決意を新たにした。

 振り返ると一番うれしかったのは波照間空港の再開に向けて県が本気で動き出したことだ。12年度の調査結果は芳しくなく、赤字が出る結果には当初、県も消極的だった。

 仲井真弘多知事を先頭に離島に目を向けていただき、赤字が想定される中でも再開に向けて動きだすことになったことに感謝したい。新たにターミナル整備も必要になっており、新しいターミナルで波照間島の皆さんと空路再開を迎えたい。

 

■役場移転

 半世紀たってまだ実現していない重要な懸案事項であり、最大最高の難問でもある。一朝一夕で解決できるとは思っていない。今後とも着実に、焦らず、怠らずに前に進める。諦めずに少しでも進めることが実現につながる。決意と気概と情熱を持ってこの問題には取り組んでいきたい。

 住民投票については、町議会からの早期実施の要請もあり、後援会の皆さんと協議する中から方向性を見いだしていきたいと思っている。この場ではいつやるのかという明言はできないが、公約なので4年間の中で実施する。

 

■世界自然遺産登録

 国主導で国立公園の拡大も前に進んでいる。これまで森林生態系保護地域の拡充、鳥獣保護区の拡大、自然環境保全地域の設定・拡大、法的に押さえるところは法律の網をかぶせてここまできている。

 西表島を核として竹富町全体が世界自然遺産登録にマッチした地域と言われるように、景観条例・計画で町らしさ、島らしさ、地域らしさの創設をしていくことが、西表島を核とした世界自然遺産登録にふさわしい地域だと評価されることにつながると考えている。

 また、天然記念物イリオモテヤマネコの交通事故死が多発しており、町のシンボルでもあるため愛着を持って、交通事故から守る施策を講じていきたい。

 陸だけでなく、日本一のエリアを持つサンゴ礁とマングローブもある。東洋のアマゾンと呼ばれるだけの地域であり、赤土流出防止、サンゴ礁保護対策、オニヒトデ駆除などにも財源を手当てし、キレイな海岸、漂着ごみ対策も継続して進めていく。今後は下水道事業を導入して海を守る施策を講じていく必要がある。

 

■一括交付金の活用

 財源が乏しい町なので黒島の伊古桟橋修復事業や西表島のウナリザキ公園整備など、これまで遅々として財源の捻出ができなかった部分で実現した事業が多い。

 小浜、波照間、西表島の製糖施設など、町は1町多島であるが故に同じような施設をいくつも造らなければならず、一括交付金の効果は絶大だ。町ならではの活用をして多くの課題を解決し、今後とも住みやすい誇れるまちづくりをしようと思っている。

 

■2014年の展望

 産業振興に尽きる。産業の活性化、振興が図られれば雇用が生まれ、定住条件が安定する。まず、産業の活性化を図ることに全力を傾けていきたい。そうすることで住んでいる人が潤いと豊かさを実感できることになる。

 二つ目には「八重山は一つ」の合言葉の中で3市町でスクラムを組み、連携してできるところはやる。経済の中心地は石垣市であり、このつながりは表裏一体だ。そのことを念頭に基軸は町にあり、視点は町民にあることを優先しながら、山積する諸課題に立ち向かっていく。解消することで町民の負託に応えていく。

 第3次産業である入域観光客数が増加しており、その受け皿をどうするのか、大きな課題はある。自然をどう守るのか、どう生かすのか、重い課題を突きつけられており、しっかりと政策として対応しながら光り輝く町の良さ、魅力を引き出すように全力で取り組んでいきたい。

  • タグ: 竹富町
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