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八重山文化の魅力

八重山文化を支える人々

■多くの優れた人材

 八重山には、伝統的な祭祀(さいし)、音楽、織物、焼き物など、きわめて豊かで個性的な文化が息づいており、それを支える優れた人材が多く輩出されている。

 本社主催の八重山毎日文化賞は、八重山研究や芸術文化の振興に顕著な業績を挙げた個人を表彰する制度として、1985年にスタートし、本年度で29回を迎える。正賞に登野原武氏、宮良長久氏、特別賞に平蓉子氏が選出された(本紙11月3日掲載)。

 登野原氏は、新城島(パナリ)の歴史や文化を後世に伝えるための研究が評価された。91年から竹富町史編集委員を務められ、新城島の古謡や祭祀に関する論文の執筆、町史新城島編の編集等に尽力されている。

 宮良氏は、大濵安伴師に師事し、八重山古典民謡保存会設立の中心的な役割を担って、多くの子弟育成に尽力されたことが認められた。八重山古典民謡コンクールの審査委員長、沖縄県指定無形文化財「八重山古典民謡保持者」、石垣市政功労賞、県文化功労者表彰など多くの実績が高く評価された。

 

■後継者育成に尽力

 平良氏は、市内登野城で平良織物工房を開設、沖縄県産業まつり伝統工芸の部で最優秀賞を受賞するなど、八重山上布の第一人者として活躍するとともに、後継者の育成にも努力しておられる。

 また、一般社団法人日本学基金(仲西進理事長)が主催している「2013日本学賞」に石垣市登野城出身で沖縄県立芸術大学教授・付属研究所所長の波照間永吉氏が選出された。「日本学賞」は、日本文化の価値や美質を示す優れた日本学に贈られる賞で、本年度が第1回となる。波照間永吉氏の著書「南島祭祀歌謡の研究」が高い評価を受けて、今回の受賞となった。

 同著は、八重山の御嶽信仰、祭祀と芸能等各地を訪ね歩いたフィールドワークを中心とした詳細な研究や著者の専門である「おもろさうし」研究等多岐にわたった1125㌻の八重山文化研究の基本的な文献である。

 また、本年の沖縄県文化功労者に、八重山古典民謡師範の玉代勢泰興氏が選定された。県文化功労者は、芸術文化の振興や文化財保護に貢献した個人や団体を知事が評価するもので、本年度は1団体14人が受賞する。

 竹富町黒島出身の玉代勢泰興氏は、八重山古典民謡保存会那覇支部長や、八重山古典民謡コンクール審査委員長などを歴任、県指定無形文化財「八重山古典民謡保持者」として、各種公演への出演に加え、多くの子弟育成に努めている。

 

■八重山文化の底力

 私たちの住む八重山の先人は、琉球王府時代の厳しい人頭税や、明和大津波のような多くの災害、第2次世界大戦など、苦難の歴史を経験しながらも、優れた工芸、音楽、舞踊等を私たちに残してくれた。あらためて、八重山文化の奥深さと裾野の広さを認識するとともに、後世に引き継いでいくことを決意したいものである。

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