八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

地層から津波の足跡探る

地層から津波の堆積物を調べている琉球大学と静岡大学、中央研究院のメンバーたち=8日午後、石垣市伊原間の田中牧場

地層から津波の堆積物を調べている琉球大学と静岡大学、中央研究院のメンバーたち=8日午後、石垣市伊原間の田中牧場

琉大などが台湾と共同調査

 地面を掘り下げることによって出てくる地層から、津波の痕跡を探る調査が5日から4日間、石垣市伊原間の田中牧場で行われた。琉球大学理学部と静岡大学防災総合センター、台湾の中央研究院のメンバー7人が文部科学省の科学研究費を活用して実施したもので、地層から分かる堆積物の状況を基に、どのように津波が押し寄せてきたかについて調べた。

 調査では、パワーショベルで地面を深さ約2㍍まで掘って地層を調べた。

 同センターの安藤雅孝特任教授によると、研究は3年目だが、大がかりな掘削調査は今回が初めて。同牧場借地人の知念敏成さん(52)=石垣市大浜=に協力を依頼し、実現したという。

 安藤特任教授は「地層からこの土地に津波が2回は確実に押し寄せたことが分かった。今後、論文にまとめる際に生かしたい」などと述べ、「これだけきれいに地層が出て、調査できる場所はほかにはない。非常に良い環境の中で調査ができた」と知念さんに感謝した。

 琉球大学大学院1年の志賀翔太さん(22)は「掘削調査や石垣島自体も初めてで、こんなに地層がはっきり出るとは思わず、驚いた」と感想を語った。

 知念さんは「明和の大津波などの研究については以前から興味があった。活用し、研究に生かしてくれればうれしい」と話した。

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム