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星空と花の島へ 平久保のサガリバナに期待

■常に新たな魅力を

 南ぬ島石垣空港が3月に開港して八重山観光が順調に伸びている。8月までの累計で前年比26%も伸びていて本年の目標80万人をはるかに上回り90万人を目指す勢いとなっている。  

 LCC就航による航空運賃の低減、本土各地への直行便開設など、官民一体で誘致に努力した結果、アクセスや旅行代金が安く、手軽に行ける観光地になったことだけが増加の理由になっているとすれば観光地として一過性のブームに終わってしまう。八重山観光の魅力の原点である豊かな自然や文化を守り育て、継続してアピールしていくことは当然だが、島巡りの周遊型観光は復帰後40年も旅行商品のメーンとなっていて飽きっぽい消費者にとっては常に新鮮な感動がないと熱心なリピーターになっていただけないのは当然の帰結であり、じり貧の観光地となってしまう。リピーター率が日本一の東京ディズニーランドのように行く度に常に新しい感動を提供していかないとトップの地位は維持できない。

 

■星空の島として

 12年前から開催している「南の島の星まつり」は、八重山が日本一の星の島として全国に知れわたることに成功し、若者や家族で楽しめるロマンチックなイベントに成長した。昼間の観光を楽しみ、夜は美しい天の川に愛を誓いロマンスを育む婚活イベントも注目を集めている。日本三選星名所として石垣市、岡山県美星町、長野県南牧村観光協会は連携を深め、今月10日に「星空サミット」を美星町で初めて開催し、来年は石垣市で開催する運びとなり星空の魅力に強く取り組んでほしい。

 

■花の島として

 さらに石垣市観光交流協会は創立50周年を迎えるに当たり、記念事業の一環として「八重山は花の島」としてアピールすることに取り組むという。 

 東南アジアが原産で、マングローブや川沿いの湿地に夜咲く常緑高木のサガリバナは、明け方には美しく散ってしまう。香りは高く、まさに一夜のファンタジーショーだ。花のイベントは全国的に人気で桜まつりやつつじ祭りなど各地でにぎわいをみせているが、八重山には花のイベントがないことが弱点と指摘されていた。平久保の森に4万本余りのサガリバナ自生群落が発見され、環境省が国立公園拡張や将来の世界自然遺産登録候補地に検討が進んでいると聞く。平久保のサガリバナ保存会(米盛三千弘会長)がすでに結成され、ボランティアで地域振興に取り組んでいる姿勢に共鳴した、大阪出身のカメラマン、大塚勝久氏らも活動に加わり、サガリバナの森を次の有力な観光資源に加えようとする運動の輪が広がっている。

 11月17日には平久保の森で市民100人が記念植樹を行い、今後も継続していくという。11月25日からは市役所ロビーで「大塚勝久サガリバナ写真展」も開催する。記念事業として歌の島・八重山らしく、作詞、田島信一氏、作曲、田本徹氏、歌い手、ミヤギマモル氏による「月夜のさがり花」をすべてボランティアで制作発表した。八重山観光の新たな観光資源として大きく育つことに期待したい。

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