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希少種への影響を懸念 カエル(外来種)がヘビ(希少種)を丸のみに

石垣市内で撮影されたオオヒキガエルがサキシマバイカダとみられるヘビを丸のみにしようとしている写真

石垣市内で撮影されたオオヒキガエルがサキシマバイカダとみられるヘビを丸のみにしようとしている写真

外来生物の影響深刻化

 特定外来生物に指定されているオオヒキガエルが環境省レッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されているサキシマバイカダとみられるヘビを丸のみにしようとしている写真が10月中旬に石垣市内で撮影された。「ヘビににらまれたカエル」のことわざとは真逆に、カエルがヘビを丸のみにしている写真は話題となったが、環境省石垣自然保護官事務所では特定外来生物による在来種や希少生物への影響を懸念する。(上地矢寸志記者)

 

■オオヒキガエル

 オオヒキガエルは大型で繁殖力が強く、多くの昆虫を食べるうえ、強い毒を持っているためオオヒキガエルを捕食した野生生物が死ぬ危険性もある。

 国内では2005年に外来生物法で特定外来生物に指定され、輸入や飼育、販売、譲渡などが規制されている。

 

■駆除・捕獲作業

 同事務所では建築資材などに紛れて石垣島から各離島にオオヒキガエルが渡ることを懸念。砂利運搬船が着岸する八島新港地区で水たまりの水を抜くなどして卵やオタマジャクシの駆除を実施するとともに、08年からは「石垣島オオヒキガエル捕獲大作戦」を展開。

 捕獲大作戦では高校生以上の参加希望者がオオヒキガエル・ハンターとして登録、捕獲数などを競って生息数の低減を目指しており、6年間で計210人が参加し、2万8237匹のオオヒキガエルを捕獲した。

 

■外来種影響の深刻化

 オオヒキガエル以外にも外来種による在来種や希少種への影響が懸念される事例は多く、環境省の要注意外来生物に指定されているグリーンイグアナによる希少植物への食害も懸念されている。また、近年では「ハブが少なくなっている」という農家は多い。

 同事務所の本田師久自然保護管は「土地改良で生息域がなくなり、道路に出てきて輪禍にあっているヘビも多い。また、インドクジャクは雑食性で何でも食べるため、ハブを含む多くのヘビを食べていると考えられる」と話し、インドクジャクによる食害も懸念する。

 さまざまな外来種による影響が懸念される中、市街地近郊でオオヒキガエルがサキシマバイカダとみられるヘビを丸のみにしようとしている写真は外来種の影響が一層、深刻化している現状を映し出した一枚ともなっている。

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