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1965年の世紀の発見からまもなく50年。…

 1965年の世紀の発見からまもなく50年。今はピカリャ〜としてマスコットキャラクターになり、竹富町の象徴にもなっているイリオモテヤマネコだが、相変わらず苦難が次々待ち受け、絶滅の恐れがますます深刻化している▼発見当初から、あるドイツの動物学者が「島の人は野蛮で教養もないから、イリオモテヤマネコを守るためには島の人たちをよそに移したほうが良い」と当時の皇太子に乱暴な提言もあって、「ヤマネコが大事か、人間が大事か」と島の人から開発の邪魔者扱いされる一方、常に生息地が人間に荒らされ、ネコたちは毎年住みかを狭められている▼加えて近年は、環境省と竹富町が3度目の非常事態を宣言するほど交通事故死が多発“走る凶器”の脅威にもさらされている▼78年に北岸道路が開通以降62件の事故が発生しているが、過去最悪の今年の6件発生5頭事故死は、生息数がわずかに100頭前後しかいない中で、絶滅が憂慮される深刻な事態だ▼西表には人々の暮らしがあるし、世界遺産に登録されるとさらに観光が活発化し、危機が増すことになる▼そういう中でどう“共存”していくか。「世界の宝」がみすみす絶滅となればどういう代償が跳ね返ってくるか。種の維持に島の住民はじめ人間の英知が試されている。(上地義男)

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