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人間は頭に「つむじ」という渦巻き星雲を頂き…

 人間は頭に「つむじ」という渦巻き星雲を頂き、胸の深くに森羅万象と共振する「心臓」というリズムを潜めて生きている。こんなことは忙しい毎日の中ではなかなか自覚されないが、素晴らしい本や美しい絵画、音楽などに触れたりすると、思わずハッとすることがある▼先日、市民会館で開催された民俗芸能を見、その中で特に「雨乞いの祈り」に胸を打たれた。広々と広がる田んぼ、その両脇に優しい山なみ。空は痛いくらいに晴れわたり白雲が輝いている▼いま、この村は大干ばつなのだ。農作物はみな枯死状態。舞台中央に何かの植物で腹を巻かれた小さなカメが置かれ、その中には貴重な貴重な水が入っているようだ▼村人たちは一人びとり頭にワラはちまきをしめ、緑色の大きな”マーニ”の葉を持ち、ゆったりと雨乞いの歌をうたいながらカメのまわりを回っている。そして神女(ツカサ)を始めに順々にそのマーニの先端をカメの水につけ、それを小さくはね上げながら回り続ける。「アーミユタボーリ ハリ、アーミユタボーリ」▼崩れた天地のバランスを回復しようと人々が静かにゆっくり輪を描きながら心を込めて歌い続けるその「祈り」▼それはまさしく宇宙、生命、そして人間を貫く渦巻きと、リズムの深い統一、象徴と思われた。(八重洋一郎)

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