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上あごなど頭骨見つかる 白保竿根田原洞穴遺跡調査

1万6000―1万8000年前の層から見つかった人の頭骨

1万6000―1万8000年前の層から見つかった人の頭骨

上あごの骨。歯が並んでいるのが分かる

「港川人との比較資料」に 1万6千―1万8千年前の層 “顔”の起源に手掛かり

 県立埋蔵文化財センターは7日から石垣市白保竿根田原洞穴遺跡で本年度の発掘調査を行っており、29日までに1万6000―1万8000年前の層から人の頭骨が見つかった。これまでに頭部の左側や上あご、後頭部などが見つかっており、土に埋もれた部分から口や鼻など頭の前面の骨を発掘することができれば、当時の石垣島でどのような顔をした人が暮らしていたのかを知る手掛かりが得られるものとして注目されそうだ。

 今回頭骨が見つかった層の年代は、港川人の約1万7000年前と重なっており、調査に参加している琉球大学医学部の土肥直美非常勤講師は「比較資料として興味深い」としている。

 2012年度から3年間実施している重要遺跡範囲確認調査。同遺跡の範囲や年代の確認も目的としているため、発掘は最小限に抑えて行っている。本年度は12月6日まで約2カ月実施する計画で、前年度までの調査で人骨や遺物が見つかっている場所を中心に発掘している。

 発掘は「グリッド」と呼ばれる2㍍四方の区域を単位にして実施。今回の発掘では、「ⅢC」と名付けられた1万6000―1万8000年前の層にあるG5グリッドから人の頭骨が見つかった。

 見つかった頭骨は、土の重みで割れているため、発掘によって露出した部分を見ると、後頭部の骨から上あごの骨まで30㌢ほど離れた状態で埋まっている。

 発掘した骨は、骨に含まれるたんぱく質などの有機成分が紫外線の影響を受けないようにするためにアルミホイルで包み、冷蔵保存。分析は、同センターや琉球大学、国立科学博物館、東京大学、県立博物館・美術館などが参加する共同研究として実施し、年代測定などの結果は、早ければ来年にも報告書にまとめることになっている。

 発掘ではまた、8500―9500年前のI5グリッドⅢB層や1万6000―1万8000年前のI6グリッドⅢC層からイノシシの骨や土器片、人骨が出ている。

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